出版社内容情報
「老いは人生の4番目の季節を生きること」と肯定し、老いと向き合いつつ、死への道程を心穏やかに辿ることについて綴ります。超高齢社会を迎えた日本。だが、著者は「老いは人生の4番目の季節を生きること」と肯定し、晩年、自らの老いと真正面から向き合いつつ、老いから死への道程を心穏やかに辿ることについて、詩的な表現と美しい写真で綴ります。
イェルク・ツィンク[イェルクツィンク]
著・文・その他
眞壁伍郎[マカベゴロウ]
翻訳
内容説明
ドイツの著名な神学者が自らの老いを見つめて語る。
著者等紹介
ツィンク,イェルク[ツィンク,イェルク] [Zink,J¨org]
1922‐2016年。ドイツの神学者。第二次世界大戦の危機の中を生き延びた一人として、世界の人々との共存と平和を唱えつづけた。わかりやすい言葉で、私たちが、いまあるいのちをどんなによろこび感謝しなければならないかを、生涯にわたって説きつづけ、多くの人に共感と感動を与えた
眞壁伍郎[マカベゴロウ]
1936年。ドイツ語の教師だったが、看護にひかれ、長年、医療従事者の教育にあたる。自宅で、50年近く子どもたちのための家庭文庫や大人の読書会を開く。新潟いのちの電話元理事、新潟大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょこ太
3
市の図書館に置いていなかったので、他の市から取り寄せて貰いました。私の家の本棚にも置きたいです。特に響いた言葉を紹介します。 わたしたちが見るものに 気をつけよう 暗いところに 目を向けたがるひとは いたるところに 影を見て ついには 暗がり病になってしまう これに対して 明るさに目を向けるひとは こころに 癒しの力の道筋が ひらけ ひとを肯定し 愛するようになる 光に目を向けるひとに 祝福あれ!だ 以前の私は暗がり病でした。今は光に満ちています。誰にでもきっかけさえあれば、ひかりは見えると思います。2019/11/22
もこもこ
2
人生の後半に入って老いをどう受け入れて行くのか平静を装いながらもがいているんです。2019/04/20
ナランペット
1
訳者がNHKラジオで喋っているのを聞いて手にした本。著者はクリスチャンのドイツ人牧師。人生の晩年を迎えた心境を吐露しながら、自然体で生きる心構えを説いた本。死に対する恐怖が減らされ、周囲に感謝して死を迎えるたくなる。信者でなくても共感できる部分が多数あり、何度も読み返したくなる珠玉の言葉があふれている。このような心境で死を迎え、人と別れていきたいと思わせてくれる本。穏やかな心持にしてくれ、他人にも勧めたくなる一冊。2020/11/10
ナンシー
0
この本では、最後の季節を「秋」としています。その秋は「新しい命」につながるという意味にもなります。次の命につながるという気持ちで、残りの人生を送られたらいいなあと思いました。2022/11/21