内容説明
アイルランドの民話より、ちょっとこわくてふしぎなお話をあつめました。動物の姿をかりてさまよう幽霊の話「プーカの谷」、妖精たちが織り成すふたつの物語「妖精にさらわれたむすめ」、「ふしぎないずみの話」の三話。小学校1・2年から。
著者等紹介
渡辺洋子[ワタナベヨウコ]
アイルランド伝承文学研究家。聖心女子大学卒業。朝日カルチャーセンターにおいてアイルランド伝承文学の講読、アイルランド語の講師、株式会社朝日旅行においてアイルランド・ツアーの企画、同行講師などを務める。「日本民話の会・外国民話研究会」「イアシル・ジャパン」会員
野田智裕[ノダトモヒロ]
1979年、長崎県に生まれる。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。篠崎真裕と共にクリエイターユニット「marini*monteany(マリーニ*モンティーニ)」として活動、絵画、雑誌や絵本などの挿絵、雑貨制作などを手がけ、美術館やパブリックスペースでワークショップも開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
67
クリスマス礼拝でこのお話が出ていてとても興味をそそられました。なんと全文を暗記してお話して下さったので余計に!凄い方でした😲😲アイルランド、凄く興味があります。そして北の地には怖いお話が多いですよね。ハロウィンとも関係が深いです。プーカよりも他のお話の方が怖かったです。2022/12/30
NAO
50
死後動物の姿となって谷を彷徨う男の話や怖い妖精の話など3編。土着信仰が根付いたアイルランド独特の世界観を堪能できる。2024/07/19
chiaki
40
表題作『プーカの谷』。死後、あの世に行けずに動物の姿を借りて人間界を彷徨う魂プーカがよく現れる谷を訪れたコノール。自転車を失い、暗くなった山道を歩いていると…!『妖精にさらわれたむすめ』『ふしぎないずみの話』に登場の妖精に、長女は「可愛いイメージと違う〰」と驚いていました。3話目の家来は何故シーフラに優しく教えてくれたんだろうねと聞くと「実は家来も人間界から来た人なのかも〜」と親子で意見が一致して盛り上がりました。井戸でのお祈り、絶対しないでおこ〜!井戸に纏わるおはなしも面白いの多いかも!2021/03/15
☆よいこ
36
【ハロウィンにおすすめ】小学校低学年向けお話が3編。[プーカの谷]ハロウィーンの夜に現れるプーカは、炭のように真っ黒い大きな犬の姿をしている。自転車をなくしてしまった少年コノールは歩いて帰る途中、プーカに出会ってしまった。[妖精にさらわれたむすめ]後期心旺盛なジェイミーは古いお城で妖精たちと一緒に踊った。その後、町に女の子をさらいに行くという妖精たちについていく。[ふしぎないずみの話]妖精の国では飲み食いしてはいけない。ツタウルシがお守りになる。2018/09/30
なななお
23
こぐまのどんどんぶんこ、追っかけ6冊目。アイルランドの昔話三篇収録。こわい話、とあるけど表題作『プーカの谷』で出てくるプーカ、大きな黒い犬の姿をした幽霊のことだが、怖くない。むしろ親切。アイルランドの深い森や、切り立った海岸から吹き付ける強い風、小さな紫の花を付けるヒースの草原…お話からそういった風景が伝わってくる。妖精や小人もあの深い森からなら出てきそう。2022/03/30
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