内容説明
幅広い層のファンを持つ「11ぴきのねこ」の作者馬場のぼる。その軽やかに描かれた絵本の世界を支えていたものは何だったのか…。没後発見されたたくさんのスケッチブックや資料、絵本以前の漫画作品などから探る馬場のぼるの世界。
目次
第1章 「11ぴきのねこ」の誕生
第2章 生涯漫画家として
第3章 漫画家の絵本の会と馬場のぼる
第4章 旅の空の下ルポより
第5章 故郷の風景 幼・少・青年期
第6章 スケッチブックより
第7章 いろいろな絵
著者等紹介
馬場のぼる[ババノボル]
1927‐2001。青森県三戸町に生まれる。1949年、漫画家を志して上京し、児童漫画家としてデビュー。『ポストくん』『ブウタン』(第1回小学館漫画賞受賞)などで、子どもたちに大人気となる。やがて、大人漫画の世界にも仕事の幅を広げ、漫画集団に入団。1963年、初めての絵本『きつね森の山男』(岩崎書店・のちにこぐま社から絵を描き改め出版)を出版し、第11回産経児童出版文化賞を受賞する。1967年、ライフワークとなった「11ぴきのねこ」シリーズの1冊目、『11ぴきのねこ』を出版、翌年、第15回産経児童出版文化賞を再度受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
37
図書館本。「11ぴきのねこ」シリーズの馬場のぼるさんの本。こんな絵なら私も描けそうーーなんて気になる絵ですが、実はとんでもなく上手かった!漫画家でもあったり、手塚漫画によく出てくるルンペンは馬場さんがモデルだったり、色々知らないことばかりでビックリ!(◎_◎;)でした。 ちょこっと描いた落書きも抜群にセンスが良く、手書きの文字も味があって、本当に素敵です。2017/10/03
おさむ
32
11匹のねこシリーズで知られる馬場のぼるさん。漫画家仲間から「ねこばば」とアダ名をつけられていたことや、巨匠の手塚治虫と1歳違いで一目置かれた友人だったというのは初耳でした(なんと手塚マンガの中にも登場してる笑)。ホノボノした作風と軽やかなタッチの絵が特徴的。不思議と記憶に残る絵本作家さんでした。2017/10/29
anne@灯れ松明の火
24
遠い方の新着棚で。「11ぴきのねこ」シリーズが好きで、働いていた頃、全巻まとめて大人買い♪ 去年、今年も、展覧会は遠いところばかり(涙)。東海でもやって~! がっくりしたところで出会って、大喜びで借りてきた。思ったより、文章も多く、読みでがあった。そして、同時に、スケッチの多さに感心。これだけスケッチを重ねた上に、あのさらっと描かれたような猫たちがいるのだね。子どもの頃の絵もすごくうまい! 手塚治虫さんと親友(弔辞も読んでいた)とは知らなかった~。「11ぴきのねこ」6冊、2階から降ろしてきた。再読しよ~!2017/09/09
くさてる
18
みんな大好き「11匹のねこ」。もちろん私も大好き。こどものころにどんなにあのコロッケやお魚が食べたかったことか。この本はそんな馬場先生の作品の紹介と伝記や漫画の採録のほか、貴重なクロッキー画までを見ることが出来ます。個人的にはタブロー画が素晴らしかった。やさしくてほんわかとしてよけいなものがなくて、でも甘いだけじゃない世界です。「11匹のねこ」読み直したくなりました。2017/11/22
シルク
17
こどもの頃さ。毎週土曜日か日曜日に、滋賀県立図書館に連れて行って貰っていた。図書館に着くと、ターッと1階の児童室に入っていって、わたくしはいつだって、ただもう、馬場のぼるさんの絵本を探してたんだ。『11匹のねことあほうどり』があったら、天にも昇る心地。たまたま『11匹のねことあほうどり』『11匹のねこ ふくろのなか』なんて、2冊ゲットしちゃった日にゃあ、こどもながらにくらくらめまいを覚えてた。幸せすぎて。11匹の本を確保できたら、もう他には何もいらなかった。。2022/04/26