内容説明
物語好きで想像力ゆたかなアイルランドの農民に伝わる、素朴な昔話。アイルランド独特の、妖精がでてくる不思議な話から、おおらかな農民の話、神話の香り高い美しい物語まで、バラエティーにとむ14編。語りの口調をいかした文は、声に出して読みやすく、聞いていて面白い。読み聞かせにも、また、語りのテキストとしても最適。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
154
世界の昔話のアイルランド編です。14の話が入っていますが私は今までにほとんど読んだことがない物語ばかりでした。ケルトの物語ということなのでしょうが、妖精が出てくる物語が多い気がしました。日本にも似たような話がある気がします。世界各国の民衆の願いみたいなものは変わっていないということなのでしょうかね。2016/10/10
シュシュ
29
ウィリアム・トレヴァーを読んでからアイルランドに心ひかれるようになって、この本を読んでみた。魔法と妖精の不思議な雰囲気に惹かれた。この中の「お話を知らなかった若者」をおぼえた。恐怖と闘う臆病な主人公の若者を高学年の子に伝えたい。他に「茶色の髪の若者」もよかったので、いつかおぼえて語りたい。 2019/07/02
はる
16
図書館本。この秋の小学校のおはなし会は「妖精の丘が燃えている」絶賛乱用中!3年、4年、もしかしたら5年生も。いつも絵本を読みに行く地元の小学校ではあんまりおはなしはしたことなかったな…と朝から語れば「オバケの話やん!」「これ、本当にあった話なん?」という声が同時に出てきた。年寄りの女たちが(妖精だけど)自分のことを「わし」というのも不思議に感じるらしい。死んだおっかさんの声が井戸から〜にはつっこみなし。さて「オイン・オーグと人魚」もおぼえたはずなのに記憶なし(泣)2016/10/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
『イギリスとアイルランドの昔話』では、アイルランドのおはなしが少なくこちらを読みました。おはなしが被らず良かったです。 妖精とめ牛/お話を知らなかった若者/ハープをひくハチとネズミとゴキブリ/仕立屋ジャックと大男/妖精のかえ子とバグパイプ/妖精の乳母/ほうき屋のショーン/茶色の髪の若者/妖精の丘が燃えている/かじ屋/熊の毛皮の王子/オイン・オーグと人魚/天国の歌声/世界のはての井戸2019/11/14
さっきぃ
7
妖精が出てきたり、不思議なことが起こったり、機転が聞いてお金持ちになったり、ちょっと残酷だったり、なかなか楽しかった。アイルランドの話って読んだことがなかったから新鮮だった。2023/03/31