内容説明
「ボクの飼い主はとっても優しい。そう、誰にでも優しいんだ。だからある日ボクは家を出た」。ホレイショは、飼い主のケイシーさんにとってもだいじにされていました。けれども、ケイシーさんが、博愛主義的に優しいのが気に入らなくて、ある日、しかめっつらで家を出ます。誇り高いおじさんねこのホレイショですが、じつは坊ちゃん育ちの世間知らず。なにしろ、魚屋の前でニャーと鳴けば、魚がもらえると思っているのですから…。さあ、ホレイショが、肩の力を抜いて甘える気になるまでの、苦労話を聞いてやってください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
69
表紙の不機嫌そうな猫と目があった。一体、何がそんなに不満なの?って猫に尋ねたくなるのは、私が猫好きだからか。最後まで不機嫌面のまま終わってしまうのでは?と読みながら心配になってしまう。不機嫌そうなホレイショが最終頁でようやく見せるてくれる幸せそうな表情に猫好きならずとも、ほっこりするに違いない。2020/10/10
chiaki
38
この気難しそ〰な表情に激しく惹かれました。ケイシーさんの家で飼われている猫のホレイショは、飼い主の優しさで保護された他の動物たちが次々とわが家にやって来ることが気に入らなくなり家出をしてしまいます。そんなホレイショにエサを与えてくれるような人は街にもおらず、おまけに雨にも祟られるばかりかお腹を空かせた2匹の仔猫がホレイショを頼って付いてきてしまい…。こんなしかめっ面してても心の底では優しいホレイショに胸がじーん。“まさかこのふたりの顔を見てよろこぶ日がくるとは”の下りに笑ってしまいました。最後の表情♡2021/02/25
たまきら
21
うちのアカトラによく似ていておかしいので手に取りました。1968年、自分が生まれる前に出版された素朴な木版画の絵本ですが、猫らしいあるある、このころも今も変わらないんだなあ。2020/11/09
花林糖
19
図書館本。ケイシーさんに大事にされていたホレイショ。次々と動物を保護していくケイシーさん。その状況に嫌気をさして家出してしまいます。不機嫌顔のホレイショが最後には良い顔していて◎。版画絵が雰囲気良くお話と合っている。(寅年にネコ本を読もう!(2022年1月1日~12月31日))2022/04/27
寧々子
15
優しいケイシーさんの庇護のもとを飛び出した外の世界は、ホレイショにとって思いもかけず大変! おまけに自分だけじゃなく後からチョコチョコとついてくる~ 文句を言いながら面倒見のよい姿が微笑ましい♪ ロバート・クァッケンブッシュの色味を押さえた版画(?)の絵がいい味出してます♪ 左側のページはすべて絵なのですが、殆どのホレイショは眉間にしわが寄ってる~♡ しかめっ面だったホレイショが一晩の家出を経てどんな風に変わったのか?! 最後の絵のホレイショの表情がホレイショらしくて好きです♡ 威厳は失わないんですねぇ~2015/02/26
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