内容説明
本書は、『アウトサイド』と同じく、新聞雑誌に掲載された記事、手紙、序文、その他の文章が収録され、1962年から1993年にかけて発表され、他は未発表の文である。…あるものは政治的・社会的事件から憤慨のあまり生まれ、あるものはデュラスが愛した映画、長い間眺めてきた絵画、出会い、ある孤独の夕べから生まれている。
目次
ラ・ロッカ・ビアンカ
撮り直し
大西洋の黒
パスカル
フロベールは…
ラシ・センターへの手紙
目の中の死
ラルフ・ギブスン
ヴェルサイユでのパラティナ王女、ある王家のポートレート
フランスとは何か〔ほか〕
著者等紹介
デュラス,マルグリット[デュラス,マルグリット][Duras,Marguerite]
1914年仏領時代の南ベトナムで生まれ、同地で少女時代を送る。1932年フランスに帰国、パリ大学で数学と法律を学ぶ。1939年ロベール・アンテルムと結婚、子どもをもうけるが出産後死亡。1943年レジスタンス運動に参加。1946年離婚。1947年ディオニス・マスコロとの息子ジャン誕生。1950年『太平洋の防波堤』で作家としての地位を確立。その後多くの作品を発表、映画監督としても活躍する。1980年当時学生だったヤン・アンドレアを知り、以後共に暮らす。1982年アルコール中毒のため治療を受ける。1984年『愛人』がベストセラーとなり、ゴンクール賞受賞。1996年3月パリの自宅で死去
谷口正子[タニグチマサコ]
1963年早稲田大学大学院博士課程単位取得。78年パリ第4(ソルボンヌ)大学で博士号取得。フランス文学専攻。元共立女子大学教授
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