デカルトからベイトソンへ - 世界の再魔術化

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デカルトからベイトソンへ - 世界の再魔術化

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784772001717
  • NDC分類 402
  • Cコード C3000

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

masmt

5
現代の様々な問題の根っこにあるデカルト的思考、近代科学の弊害を乗り越えるための必読書。主にベイトソンにそのヒントを求め、さらに批判的に発展させようと試みている。こういう思想やエピステモロジーは下手するとオカルトに流れてしまうけどそこらへんはすごいバランスとれてる。オカルト、カルト(統一教会、サイエントロジーなど)の問題点はきっちり批判している。登場人物はデカルト、ベーコン、ガリレオ、ニュートン、錬金術師たち、ユング、ポランニー、バーフィールド、ライヒ、ベイトソン父子など。2009/10/12

毒モナカジャンボ

3
哲学プロパーでなくアメリカ文学の専門家である柴田氏が翻訳したのはよく分かる。これは異端の人文学。サイキックなどの超心理学やオーラが肯定的な文脈で論証に使われるし、デカルト、ベーコンが準備しガリレオ、ニュートンが達成した主客未分の参加する意識から主客分離の参加しない意識への変革というまとめは雑で、ウィルヘルム・ライヒ、レイン、ユングなどの傍流科学者が動員される。最後のまとめもガバガバ。だがここで紹介されるベイトソンの思想はそれを持って余りあるほどの魅力がある。それにしてもホワイトヘッドの影響力はすごい。2019/09/28

くらげかも

2
・「見るものと見られるものとを断固区別する思考は現在も圧倒的に推し進められているのだ。科学的意識とは、自己を世界から疎外する意識である。〔……〕世界に帰属しているという感覚は消滅し、ストレスとフラストレーションの毎日が結果する。〔……〕憂鬱症が標準的な精神状態である時代。」 ・「近代科学は、事実と価値との切り離しの上に成り立っている。何かをどうやったらよいかは分かっても、その何かをすべきかどうか、あるいはそもそも何をしたら良いのか、科学は何も教えてはくれない。」実証主義の終焉。2024/02/05

ULTRA LUCKY SEVEN

1
ベイトソンの思想が一番わかりやすくまとまっている本。廃本なので、復活してほしいなあ。いい本です。2016/01/06

nobinobi

1
どういう歴史的な流れでベイトソンの思想を捉えるのかが、分かりやすく書かれていた。ハイゼンベルクの「不確定性原理」がなぜ衝撃を与えたのか、ずっとよく分からないままであったが、独立した観察者を想定していた従来の科学の姿勢に対してそうではない、と突きつけたためだったのかと納得した。2017/08/31

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