ポリロゴス叢書
日常的実践のポイエティーク

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  • サイズ B6判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772000994
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0310

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おっとー

10
どれだけ規律化・合理化された世界でも、特定の考え方が蔓延する世界でも、科学と客観性が重視される世界でも、そこからの逸脱を試みる名も無き者たちの日常的実践や技芸がある。完璧な統治や学問など存在しない。むしろその日常的な逸脱の連鎖によってこそ世界は成立し、人間は思考を積み重ねることができる。常に正しく理性的に振る舞うことは誰にも批判されずに何も考えなくても生きていくことができ、ポリコレ全盛の世の中では最適な生き方かもしれない。しかし、理性の破綻に目を向け、常に制度や規範を抜け出そうとする試みこそ思考なのである2021/06/06

あなた

7
私達はすでにありとある文化が同一でないことを知っている。各々めいめいの文化の密猟=受容があるのだ。たとえば漱石の『こころ』は「やおい」本としても流通している。そういう風につねにすでにたゆまず対抗的な言説行為が生産される。テクストを歩く、とはそういうことだ。文学とはなにか?あなたがいま読んでいるその「事態」である。文化のポリティカル・コレクトネスを許してはいけない2010/07/29

ひばりん

5
フーコー・ブルデュー・ヴィトゲンシュタイン・エスノメソドロジーなど、「実践」という概念を巡ろうと思えば出会う思想家がよく総覧されている。さてしかし、実践論から先に一歩進むのは容易でない。拙速に消費社会と対抗すれば、ボードリヤールの限界最小差異の概念に絡め取られる。本書が明快な次の一手を示せているとは思わないが、ヒントは沢山落ちている。特に「アテネでは公共交通機関をメタフォライと呼ぶ」という雷撃のような指摘が、空間論と寓話論を繋ぎ結ぶ。フィルドーリス=ラグランジュの世界ではないか!本書のハイライトである。2021/01/26

たぬきのしっぽ

4
科学や技術により空間配置し尽されたかに見える近代社会。魔術的信仰は後景に追いやられた。ところが人々は近代的知識やメディア情報を信じてなどいない。それらを消費しながら、実はまったく異なるものを生産しているのだ!その蟻群にも似た予測不可能な営みこそ、日常的実践である、という。だとすれば、知識人が果たすべきことは、そのような実践の型式を捉えることだろう。それは学知の無力さを暴露し、自らの足元を突き崩す。即ち、「分析を分析すること」に他ならない。そして思い知らされるだろう。人々はそんなに馬鹿ではないということを!2011/02/01

Squatter

3
ここのところ同じようなテーマの本を読むことが多くて、かなり感動が薄れてしまった。ところどころわからないけど良い本だと思う…。日常的実践は科学的エクリチュールの前にぎゃふんと言わされつつあるから、エキスパートが増え、彼らが不注意に専門知を日常に一般化しようとするなかで、日常的実践(技芸)の、ラングに対してパロールであるような感覚を強調していこう、それ、大事だよ!って話。全体を通して。言語学的なメタファーに沿って、偶然性やら不確実性やらなんやらに焦点を当てていく。町を歩くことすら、支配されない実践的なアレに2017/04/16

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