出版社内容情報
《内容》 簡潔な記載と，基本に忠実で安全な麻酔管理で知られる原書を翻訳した待望の第5版。訳者の臨床経験も大幅加筆。臨床の座右に。
《目次》
小児麻酔の基礎
第1章 小児麻酔での心理面，情緒面での影響
両親の役割／麻酔科医の役割／術後管理
第2章 小児麻酔に関連した解剖学，生理学
中枢神経系／目／呼吸器系／心血管系
代謝：水分電解質バランス
体液の構成と調節／体温保持の生理学
第3章 小児麻酔の薬理学
投与経路／投与された薬剤の分布／薬物代謝と除去
麻酔で使われる薬剤／神経筋遮断薬／局所麻酔薬
第4章 小児麻酔での技術と手技
手術に向けてのルーチン準備／気道の管理
小児麻酔で用いられる麻酔回路／麻酔ガスの加湿
麻酔中の調節呼吸／麻酔中のモニタリング
体温の管理／静脈輸液管理／輸血
早期産児のための特別な配慮／外来麻酔，手術（日帰り手術）の麻酔
第5章 区域麻酔法
疼痛管理における区域麻酔
乳児の（全身麻酔を併用しない）脊椎麻酔
仙骨麻酔／腰部胸部硬膜外麻酔／肋間神経ブロック
腸骨鼠径，腸骨下腹神経ブロック／陰茎ブロック
頭部，頸部，上肢のブロック／上肢のブロック／下肢のブロック
第6章 麻酔管理に影響する医学的状況
上気道感染症／喘息／嚢胞性線維症／血液学的な問題
非定型的血漿コリンエステラーゼ／真性糖尿病
悪性の病気の患者／ダウン症候群／悪性高熱症
ラテックスアレルギー／移植を受けた患者
第7章 術後管理と疼痛管理
術後回復室（PACU）／疼痛管理／手術後の痛み
小児麻酔の各論
第8章 脳外科および侵襲的神経放射線検査時の麻酔
基本事項／麻酔管理／輸液と頭蓋内圧調節／水頭症
頭蓋骨癒合症／脊髄形成異常症：髄膜脊髄瘤・脳ヘルニア
Arnold-Chiari奇形／脳腫瘍と血管性病変
頭蓋咽頭腫／Galen静脈瘤
皮質脳波描写法（electrocorticography），てんかん（epilepsy）の手術
脊髄腫瘍（spinal cord tumors）と脊髄係留（tethered cord）
痙性に対する選択的脊髄神経後根切断術
小児侵襲的神経放射線治療の麻酔
第9章 眼科手術の麻酔
基本事項／斜視手術
眼球内手術，緑内障および腫瘍の麻酔下診察，検査
鼻涙管のブジー：霰粒腫切除
穿孔性眼外傷／放射線療法の麻酔
第10章 耳鼻咽喉科手術の麻酔
基本事項／後鼻孔閉鎖／鼻咽頭腫瘍／鼻の手術
機能的内視鏡副鼻腔手術（FESS）
扁桃およびアデノイド摘出術／耳の手術
内視鏡検査／クループ／声門下狭窄
第11章 歯科麻酔
基本事項／全身麻酔管理／鎮静の管理
第12章 形成外科手術の麻酔
基本事項／口唇裂，口蓋裂（cleft lip and palate）
咽頭形成術（pharyngoplasty）
嚢胞性ヒグローマ（cystic hygroma）
下顎骨折／熱傷後の再建手術／広範頭蓋顔面再建手術
第13章 一般および胸・腹部手術の麻酔
基本事項／新生児期に手術を必要とする先天性奇形症例
その他の広範な胸・腹部病変と手術
一般に行われる小手術
内視鏡的/低侵襲的小児外科手術（endoscopic and minimally invasive pediatric surgery）
第14章 心臓外科手術および循環器内科領域の手術の麻酔
先天性心疾患の小児／基本事項／問題点
術前・術中・術後の管理一般／麻酔管理一般
心臓手術後管理の原則／新生児（心臓）麻酔の問題点
各種心臓手術の麻酔／開心術の麻酔各論／心移植
心肺移植，肺移植／循環器内科処置
電気生理学的検査（electrophysiologic studies）
カーディオバージョン
先天性心疾患症例での非心臓手術の麻酔
第15章 整形外科手術
基本事項／後側彎症／骨折
第16章 泌尿器科検査および手術の麻酔
基本事項／腎機能が正常な小児
腎機能低下または腎不全の小児／腎移植
第17章 外傷，熱傷，火傷患児の麻酔
広範外傷／軽度外傷
第18章 手術室を離れての麻酔
手術室を離れての麻酔のための用具
手術室を離れての麻酔実施上の決まり
基本事項／検査などの麻酔／放射線治療
侵襲的小児科的検査・治療
付I 特殊疾患・症候群の麻酔
付II 心肺蘇生法（新生児蘇生を含む）
心停止の予防／蘇生法／新生児蘇生
付III 麻酔関連薬剤通常使用量
術前／術中／術後／補助薬
乳児，小児の薬物持続静脈内投与
心臓手術時に静脈内持続投与するその他の薬物
付IV 訳者付記
気管切開と麻酔／産科麻酔・無痛分娩・胎児麻酔
小児総合医療施設一覧／海外小児医療主要施設
目次
小児麻酔の基礎（小児麻酔での心理面、情緒面での影響；小児麻酔に関連した解剖学、生理学；小児麻酔の薬理学 ほか）
小児麻酔の各論（脳外科および侵襲的神経放射線検査時の麻酔；眼科手術の麻酔；耳鼻咽喉科手術の麻酔 ほか）
付（特殊疾患・症候群の麻酔；心肺蘇生法（新生児蘇生を含む）
麻酔関連薬剤通常使用量 ほか）
著者等紹介
宮坂勝之［ミヤサカカツユキ］
１９６９年信州大学医学部卒。１９７０年国立小児病院麻酔科医員。１９７３年トロント大学医学部トロント小児病院麻酔・ＩＣＵレジデント。１９７４年ペンシルバニア大学医学部フィラデルフィア小児病院ＩＣＵフェロー。１９７５年トロント大学医学部麻酔学教室臨床講師。１９７７年ＭＧＨフェロー、国立小児病院麻酔科医員。１９８４年国立小児病院小児医療研究所病態生理研究室長。１９８８年国立小児病院麻酔集中治療科医長。１９９９年トロント大学医学部麻酔学教室ＡＷ Ｃｏｎｎ客員教授。２０００年国立成育医療センター医療情報システム準備室長。２００２年国立成育医療センター手術集中治療部長。日本小児麻酔学会理事、日本小児集中治療研究会代表世話人、ＰＡＬＳ／ＢＬＳプログラムディレクター
山下正夫［ヤマシタマサオ］
１９７４年弘前大学医学部卒。１９７７年トロント大学医学部麻酔科レジデント、２年間を経て、１９７９年弘前大学医学部麻酔科助手。１９８５年茨城県立こども病院麻酔科部長。２００３年茨城県立こども病院医務局次長兼麻酔科部長。２００４年茨城県立こども病院医務局長兼麻酔科部長。日本小児麻酔学会理事、日本小児麻酔学会会長（１９９９）、Ｅｄｉｔｏｒｉａｌ Ｂｏａｒｄ“Ｐｅｄｉａｔｒｉｃ Ａｎｅｓｔｈｅｓｉａ”（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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