オピオイド―FOR PROFESSIONAL ANESTHESIOLOGISTS

オピオイド―FOR PROFESSIONAL ANESTHESIOLOGISTS

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  • サイズ B5判/ページ数 181p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784771902930
  • NDC分類 492.37
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 麻酔科専門医レベルに必要不可欠なオピオイドに関する最新の知識(薬理,臨床)を網羅し,専門医(プロフェッショナル)としてのさらなるレベルアップを目指すための書。    

《目次》
基礎編
1.オピオイドの分子薬理
 G蛋白質制御機構とオピオイド耐性形成
 オピオイド受容体内在化機構
 耐性形成機構における受容体内在化調節
 MAPキナーゼとオピオイド受容体シグナル
 トランスアクチベーションとオピオイド受容体シグナル
 グリア細胞活性化とオピオイドシグナル
2.オピオイドの分布と代謝
 種々オピオイド鎮痛薬の特徴
  1 麻薬性鎮痛薬/2 非麻薬性鎮痛薬
 分布と代謝に影響を及ぼす因子
  1 血液脳関門/2 年齢/3 肝疾患/4 腎疾患
3.オピオイドの鎮痛作用
 モルヒネの作用点となる受容体サブタイプと細胞内情報伝達
 モルヒネの鎮痛作用機序
 “痛み”による“負の情動反応”に対するモルヒネの効果
 拮抗性鎮痛薬の鎮痛作用機序
4.オピオイドの副作用および耐性・依存性
 モルヒネの副作用とその発現機序
  1 呼吸抑制作用/2 傾眠作用/3 錯乱・幻覚作用
  4 嘔気・嘔吐(催吐)作用/5 止瀉作用(便秘)/6 縮瞳作用/
  7 胆汁分泌抑制作用/8 排尿障害
 モルヒネの鎮痛耐性形成機構
 疼痛下におけるモルヒネの鎮痛耐性
 モルヒネの身体依存形成機構
 疼痛下におけるモルヒネ身体依存形成に対する修飾作用
 モルヒネの精神依存形成機構
 疼痛下におけるモルヒネ精神依存の抑制機構
臨床編
1.オピオイドの臨床使用とその状況
 オピオイドの分類
 オピオイドの使用状況
 オピオイドの適応と禁忌
 オピオイドの投与経路
 オピオイドの今後
2.モルヒネ製剤とその特徴
 モルヒネ製剤の種類
  1 塩酸モルヒネ単剤の注射薬/2 モルヒネと他の薬物との合剤
  3 モルヒネの内服薬/4 塩酸モルヒネ坐剤
3.モルヒネ以外のオピオイド製剤とその特徴
 強オピオイド製剤
  1 クエン酸フェンタニル/2 経口腔粘膜吸収型フェンタニル
  3 塩酸オキシコドン
 弱オピオイド製剤
  1 リン酸コデイン/2 リン酸ジヒドロコデイン
  3 ペンタゾシン/4 塩酸ペチジン
 合成オピオイド製剤
  1 塩酸ブプレノルフィン/2 酒石酸ブトルファノール
 今後,臨床使用が期待される薬物
  1 塩酸トラマドール/ 2 メサドン
4.急性痛とオピオイド
 A.術後痛とオピオイド
  術後痛の特徴
  投与経路に基づくオピオイドによる術後鎮痛
   1 筋肉内投与,皮下投与/2 静脈内投与
   3 硬膜外投与/4 くも膜下投与
  術後鎮痛におけるオピオイドの副作用,安全性
   1 呼吸抑制/2 悪心・嘔吐
 B.分娩痛とオピオイド
  分娩の痛み
  分娩痛と薬物投与による鎮痛
  全身投与
   1 フェンタニル/2 塩酸モルヒネ/3 塩酸ペチジン
  くも膜下腔投与
  硬膜外腔投与
  局所麻酔薬とオピオイド併用の硬膜外投与
  脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(combined spinal-epidural anesthesia:CSEA)
   1 投与法の実際
 C.外傷痛とオピオイド
  外傷性疼痛
  オピオイドによる外傷鎮痛
  オピオイドが外傷診断に及ぼす影響
  オピオイド鎮痛と全身管理
  オピオイド投与の実際
   1 投与法/2 病態別オピオイド鎮痛法と注意点
5.癌性疼痛とオピオイド
 WHO方式癌疼痛治療法
  1 癌疼痛治療の目標/2 鎮痛薬投与法の基本原則
 癌疼痛に対するわが国で臨床使用可能なオピオイド製剤とその使用法
  1 リン酸コデイン/2 モルヒネ製剤/
  3 フェンタニル製剤/4 オキシコドン製剤
 オピオイドローテーション
 オピオイド抵抗性の痛み
 服薬に関する患者教育
  1 痛み治療の重要性/2 モルヒネに関する迷信/3 オピオイドの使い方
6.慢性疼痛とオピオイド
 慢性疼痛とは
 オピオイドの適応疾患
 診察および治療の方針
 慢性疼痛に対するオピオイドの有効性
 オピオイド療法の原則
 オピオイドによる副作用:耐性,依存,乱用,嗜癖
 使用するオピオイド鎮痛薬の種類
 オピオイドの鎮痛機序および薬物動態
 そのほかの副作用
 今後期待される薬物
  1 トラマドール/2 κオピオイド作動薬
7.小児とオピオイド
 オピオイドの種類と作用
 オピオイドの投与法
 オピオイド投与時の観察項目とモニター
 副作用とその対策
 PCA
  1 PCAの設定と持続投与/2 投与経路/3 症例提示
  4 小児における硬膜外鎮痛の問題点
 Acute Pain Serviceの役割
8.高齢者・基礎疾患を有する患者とオピオイド
 年齢と痛みの関係
 高齢者の薬物代謝と排泄
 モルヒネ
  1 モルヒネの薬物動態/2 モルヒネの臨床使用
 オキシコドン
  1 オキシコドンの薬物動態/2 オキシコドンの臨床使用
 フェンタニル
  1 フェンタニルの薬物動態/2 フェンタニルの臨床使用
 オピオイドの選択

目次

基礎編(オピオイドの分子薬理;オピオイドの分布と代謝;オピオイドの鎮痛作用;オピオイドの副作用および耐性・依存性)
臨床編(オピオイドの臨床使用とその状況;モルヒネ製剤とその特徴;モルヒネ以外のオピオイド製剤とその特徴;急性痛とオピオイド;癌性疼痛とオピオイド;慢性疼痛とオピオイド;小児とオピオイド;高齢者・基礎疾患を有する患者とオピオイド)

著者等紹介

並木昭義[ナミキアキヨシ]
札幌医科大学教授

表圭一[オモテケイイチ]
札幌医科大学医学部麻酔学教室
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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