内容説明
本書は、数学的研究や結果には関係しているけれども、数理論理学や数学基礎論の入門書を意図とするものではない。数学の哲学の領域に含まれる問題のうち、本書で主に取り上げるのは、(1)哲学的な主張と数学理論の構成あるいは再構成との関係、および、(2)純粋数学と応用数学との関係、の問題である。
目次
1 いくつかの古い見解(プラトンの説明;アリストテレスの見解;ライプニッツの数学の哲学;カントの見解)
2 論理学としての数学―論理主義の主張
3 論理学としての数学―論理主義の批判
4 形式的体系の科学としての数学―形式主義の主張
5 形式的体系の科学としての数学―形式主義の批判
6 直観的構成の活動としての数学―直観主義の主張
7 直観的構成の活動としての数学―直観主義の批判
8 純粋数学と応用数学の本性