内容説明
広西の左江流域には先人から残された岩画の遺跡が多く発見されている。現在まで84点、183ヶ所に確認されている。その中でも特に寧明の花山が最も典型的で名高いものである。寧明花山岩画は左江の支流にあたる明江の右岸に位置し、寧明県庁所在地から約25キロにあり、花山は水面から高さ約250ルートル、川に面する一面の石壁である。著名な花山壁画はこの大きな石壁の上に描かれている。壁画は幅135メートル、高さ44メートルで、人像が約1300体描かれ、画像は麓から5~20メートルのところに数多く、最も高いものは40メートル、最も低いものは2メートルのところに描かれている。
目次
広西寧明花山岩画略論(李浴)
中国岩絵について(樋口隆康)
〈花山岩画〉図版
〈花山岩画〉図版目録
地図