出版社内容情報
「私は仮説を仕立て上げない」――哲学者としてのニュートンに迫る
「私は仮説を仕立て上げない」というニュートンの実験哲学の方法論はいかにして成立したのか。これまで紹介されてこなかった未刊資料を渉猟しつつ、ニュートンが晩年に試行錯誤を繰り返した『プリンキピア』「哲学することの諸規則」にみられる哲学方法論の発展過程を浮き彫りする。「哲学者ニュートン」を照らし出す試み。
【目次】
序 章 「哲学者としてのニュートン」という問題
はじめに
1 主要テキストの文献学的事情
2 「哲学することの諸規則」受容史
3 研究状況
4 本書の方法
第 1 章 ニュートンにおける「哲学」という課題
はじめに
1 初期ニュートンにおける「科学」概念
2 「哲学」の方法としての実験
3 『プリンキピア』成立史における哲学的方法と数学的方法
4 方法としての分析と総合
5 『プリンキピア』はなぜ『自然哲学の数学的原理』なのか
小 括
第 2 章 実験哲学とは何だったのか
はじめに
1 当時の用法
2 ニュートンの「実験哲学」概念の導入
3 分析としての実験哲学
4 実験哲学と帰納
小 括
第 3 章 “Hypotheses non fingo”の成立
はじめに
1 翻訳をめぐって
2 ニュートンの草稿から
3 仮説と実験哲学
小 括
第 4 章 仮説から規則へ
はじめに
1 「諸仮説」の誕生
2 仮説から法則へ
3 自然の斉一性
4 「諸仮説」から「諸現象へ」
5 「仮説」の帰趨
小 括
第 5 章 ジョン・ケイルの自然哲学方法論とニュートンの「仮説」
はじめに
1 ニュートン主義者としてのケイル
2 ケイルの哲学史的方法論
3 ケイルにおける「諸公理」
小 括
第 6 章 「仮説III」と「規則III」
はじめに
1 「規則III」原型の成立
2 アリストテレス主義をめぐって
3 「規則III」と重力
4 「規則III」の解釈をめぐって
小 括
第 7 章 「規則IV」追加と「哲学」問題再考
はじめに
1 「規則IV」の準備
2 第三編「定義」のための草稿
3 「規則V」の構想とその周辺
小 括
第 8 章 哲学の方法と神学
はじめに
1 哲学と神学の関係に関する従来説の検討
2 ニュートンの融和神学
3 形而上学と誤謬
小 括
第 9 章 ニュートンにおける「感覚中枢」の問題
はじめに
1 問題となるテキスト
2 『光学』ラテン語初版の異本問題
3 「神の似姿」としての人間と「感覚中枢」
小 括
終 章 ニュートン哲学が目指したもの



