出版社内容情報
イスラームを日々生きる日本人を描く
イスラームは、日常のなかでどのように実践されているのか。本書は「日々生きられる宗教」という視点から、日本人ムスリムの語りや経験に寄り添い、信仰と社会の関係を描き出す。改宗、ジェンダー、エージェンシー、移民第二世代、相互行為論、ユース・カルチャー、LGBT+といった先端的テーマや理論を交え、日本社会におけるイスラームの多様なあり方を明らかにする。
【目次】
はしがき
序 章 「日々生きられる宗教」としてのイスラーム
ー─日本にルーツをもつムスリムをめぐる研究
1 日々生きられる宗教
2 日本におけるイスラーム
3 日本におけるイスラーム研究
4 現代の日本人ムスリム研究とその相対的不在
5 本書の特徴と各章
第1章 イスラームはいかにして「生きられる」ようになるのか―
―─日本人ムスリムの改宗動機 とイスラーム解釈から
1 はじめに──本章の目的と概要
2 イスラームへの改宗に関する先行研究
3 欧米の改宗者研究と分析枠組み
4 研究対象と方法
5 道具的改宗
6 非道具的×関係的改宗における諸経験
7 非道具的×理性的改宗における諸経験
8 イスラームが「提示」するもの
9 おわりに─日々「共に」生きられる宗教としてのイスラーム
第2章 エージェンシーと日々生きられる宗教
―─日本人改宗者 ムスリム女性に着目して
1 はじめに
2 ムスリム女性とエージェンシー
3 分析枠組み─日々生きられる宗教
4 調査概要・方法
5 事例分析
6 おわりに─日々生きられる宗教とエージェンシー
第3章 第二世代の生きられた経験
―─青年期の葛藤に焦点を当てて
1 はじめに─研究の概要
2 〈ムスリムであること〉に迷いや否定的感情を抱く要因
3 2名の第二世代の生きられた経験
4 〈ムスリムであること〉を肯定的に受け容れる要因
5 おわりに─「日々生きられる宗教としてのイスラーム」が明らかにしたこと
第4章 日本のムスリム第二世代がムスリムとして生きるようになるプロセス
―─信仰の獲得と日常的相互行為に着目して
1 はじめに
2 日本におけるムスリム第二世代の現況
3 分析枠組み
4 調査の方法・対象及び分析方法
5 成長の過程で自発的に信仰を「身につける」プロセスを経た事例
6 成長の過程で自然と信仰が「身につい」た事例
7 おわりに─演技を習得することで関係の問題を解消できるのか?
第5章 日本の若者世代のイスラーム教徒
―─「ヤングムスリム」とその活動に焦点をあてて
1 はじめに
2 「ヤングムスリム」の出現・拡大
3 「ヤングムスリム」たちのコミュニティ活動
4 ヤングムスリムたちの発信
5 おわりに─ヤングムスリムたちの活動の特徴と今後の展望
第6章 「同性婚の是非はアッラーにしか決められない」
―─日本人LGBT+
内容説明
イスラームを「日々生きる」日本人のリアルな姿。現代の日本人ムスリムは、イスラームといかに向き合い、日本社会のなかでどのようにアイデンティティと生活を形成しているのか?改宗者や移民第二世代の語りに寄り添いながら、多様で実践的な「生きられる宗教」としてのイスラームの姿を描き出す。
目次
序章 「日々生きられる宗教」としてのイスラーム―日本にルーツをもつムスリムをめぐる研究
第1章 イスラームはいかにして「生きられる」ようになるのか―日本人ムスリムの改宗動機とイスラーム解釈から
第2章 エージェンシーと日々生きられる宗教―日本人改宗者ムスリム女性に着目して
第3章 第二世代の生きられた経験―青年期の葛藤に焦点を当てて
第4章 日本のムスリム第二世代がムスリムとして生きるようになるプロセス―信仰の獲得と日常的相互行為に着目して
第5章 日本の若者世代のイスラーム教徒―「ヤングムスリム」とその活動に焦点を当てて
第6章 「同性婚の是非はアッラーにしか決められない」―日本人LGBT+ムスリムの「日々生きられる宗教(と同性愛)」
著者等紹介
安達智史[アダチサトシ]
1979年京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在は、関西学院大学社会学部教授。専門は、社会学理論(再帰的近代化論、エージェンシー理論)、政治哲学(リベラル・ナショナリズム、多文化主義)、現代の女性ムスリム研究(イギリス、マレーシア、日本)、スポーツ・宗教・ジェンダー研究。受賞「第9回日本社会学会奨励賞(論文の部)」(2010年)、「第20回日本社会学会奨励賞(著書の部)」(2021年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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