南山大学学術叢書<br> 職場と家庭における二重負担の形成―19世紀英国女性労働史

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南山大学学術叢書
職場と家庭における二重負担の形成―19世紀英国女性労働史

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  • サイズ B5判/ページ数 216p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771040342
  • NDC分類 366.38
  • Cコード C3022

出版社内容情報

労働者か、妻・母か。

本書は,19 世紀イギリスにおいて女性が担った賃金労働と家事・育児労働の二重負担に着目し,女性労働者の自己認識がいかに形成・変容したかを分析する.
さらに,労働運動や慈善活動を通じて,労働者階級と中産階級女性が共通の経験と認識を獲得し,階級を超えた連帯が女性運動へと連なっていく過程を,実証的に明らかにする.


【目次】

はしがき

序 章 作り出された女性労働者の二重負担
  資本主義と家父長制に関する理論的分析
  女性労働に関する先行研究
  本書の特徴

第Ⅰ部 19世紀前半におけるイギリス綿工業女性労働者のアイデンティティについて

第1章 女性労働者の労働者としてのアイデンティティ
 第1節 19世紀初頭の社会・政治運動における女性
 第2節 団結禁止法の廃止と女性の労働運動
 第3節 「全国労働組合大連合」と女性労働者
 第4節  チャーティスト運動と工場改革運動における女性の労働者としてのアイデンティティ
 第5節 19世紀の労働運動と女性労働者

第2章 女性労働者の妻・母親としてのアイデンティティ
 第1節 職場における性別分業構造
 第2節 女性労働に対する雇用側の認識
 第3節  チャーティスト運動と工場改革運動における女性の妻・母親としてのアイデンティティ
 第4節 チャーティスト運動と工場改革運動における労働者階級の理想
 第5節 19 世紀後半の労働運動と女性の「家庭性」

第3章 1853年プレストン・ストライキにおける女性労働者について
      ──女性の参加と自己認識についての考察
 第1節 プレストン・ストライキ
 第2節 プレストン・ストライキにおける女性の活動
   1.女性労働運動史におけるプレストン・ストライキの連続性
   2.女性労働者のストライキへの関わり
   3.ストライキ基金造成における女性労働者の役割
   4.ストライキにおける女性労働者の積極性と好戦性
 第3節 同時代の女性労働者の認識に見られる二重性
   1.プレストン・ストライキにおけるフレッチャー姉妹の演説
   2.フレッチャー姉妹の演説から見るプレストン女性の認識
   3.女性の賃金労働を問題視する認識の形成
   4.女性労働者の二重の自己認識形成の背景

第Ⅰ部のおわりに

第Ⅱ部 女性労働者の賃金労働と家庭
      ──中産階級女性との共通の認識について

第4章  女性の賃金労働に対する認識転換における「女性雇用促進協会(SPEW)」の役割
 第1節 SPEW の活動とその成果
 第2節 女性の賃金労働に関する認識の転換に向けて
 第3節 「女性」の職業と既婚女性の賃金労働に対する認識について

第5章 広がるネットワーク,広がるイデオロギー
      ──19世紀半ば「女性衛生協会 (LSA)」の活動について
 第1節 衛生水準改善のためのLSA の様々な活動
 第2節 ネットワークの拡張
       ──「ランガム・プレイス・グループ」と「全国社会科学振興協会」との関係に着目して
 第3節  イデオロギーの普及と強

内容説明

本書は、19世紀イギリスにおいて女性が担った賃金労働と家事・育児労働の二重負担に着目し、女性労働者の自己認識がいかに形成・変容したかを分析する。労働運動や慈善活動を通じて、労働者階級と中産階級女性が共通の経験と認識を獲得し、階級を超えた連帯が女性運動へと連なっていく過程を、実証的に明らかにする。

目次

序章 作り出された女性労働者の二重負担
第1部 19世紀前半におけるイギリス綿工業女性労働者のアイデンティティについて(女性労働者の労働者としてのアイデンティティ;女性労働者の妻・母親としてのアイデンティティ;1853年プレストン・ストライキにおける女性労働者について―女性の参加と自己認識についての考察)
第2部 女性労働者の賃金労働と家庭―中産階級女性との共通の認識について(女性の賃金労働に対する認識転換における「女性雇用促進協会(SPEW)」の役割
広がるネットワーク、広がるイデオロギー―19世紀半ば「女性衛生協会(LSA)」の活動について)
終章 女性「労働者」から「女性」労働者へ

著者等紹介

金慧昇[キムヘスン]
南山大学 外国語学部英米学科 講師。韓国の梨花女子大學校を卒業し、東京大学大学院経済学研究科で修士号と博士号を取得。2020年度に名古屋大学男女共同参画センター(ジェンダー・リサーチ・ライブラリ)の研究員を務めて2021年度から現職。研究領域はイギリスのジェンダー史や経済史、19世紀の女性運動。現在、本書の分析対象となった「女性雇用促進協会」の関連資料から、女性の雇用機会の拡大において「女性性」がどのように位置づけられていたのかを研究中。今後、労働者階級女性との関係性をより幅広く検討することが課題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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