宗教としてのショーペンハウアー哲学 - 無神論の中のキリスト教

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  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784771040205
  • Cコード C3010

出版社内容情報

ショーペンハウアーの「意志の否定」は生存を放擲し否定するようなものでなく、むしろこの世での生存をより高い次元において肯定し、苦しみからの真の救済をもたらすものであった。
ショーペンハウアーのペシミズムの哲学は、この世に生きることを諦める「弱さのペシミズム」ではなく、この世に生きることに必死で意味を見出そうとする「弱き者」のためのペシミズム」であると言える。


【目次】

序論 
第一節 ショーペンハウアーにおける哲学と宗教の弁証法的関係 
「学問」・「芸術」としてのショーペンハウアー哲学/「宗教」としてのショーペ                                  ンハウアー哲学/ショーペンハウアーの宗教論/哲学と宗教の関係/「宗教としての哲学」における比喩の役割
第二節 ショーペンハウアー受容と解釈の歴史 
ショーペンハウアー哲学の解釈法の分類/①規範的解釈/②記述的 解釈/③                                   価値論的解釈/(一)「ヴァイゲルト-ベッカー論争」/(二)ニーチェのショーペンハウアー解釈/(三)ニーチェ以後の規範的解釈の歴史/(四)近年における記述的解釈の復権・再評価/①「宗教としての哲学」=規範的解釈/②「学問としての哲学」=記述的解釈/③「藝術としての哲学」=価値論的解釈
第三節 本書の課題 
(一)ショーペンハウアー自身が「宗教としての哲学」=規範的解釈を支持して                                   いないとする批判にどう答えるか/(二)「宗教としての哲学」=規範的解釈は意志実体主義であるとする誤解をいかに解消すべきか/(三)従来の通俗的なショーペンハウアー像をどう超克するか
第四節 本書の構成 

緒章 概観と展望 
第一節 「新プラトン主義的キリスト教」という背景 
第二節 (a)「キリスト教」という背景 
第三節 (b)「新プラトン主義的」という背景 
① 「一/一者」・「一性」/②「発出」・「流出」/③「還帰」・「向き直り」

第Ⅰ部 「一/一者」・「一性」の思想
――「真の批判主義」・「より善き意識」からの「意志形而上学」の誕生――
  序
第一章 神学者シュライアマハーと無神論者ショーペンハウアー 
はじめに 
第一節 シュライアマハーの「キリスト教時代の哲学史」講義(一八一二年) 
シュライアマハーの学問体系における哲学史の位置付け/テクストの問題/シュライアマハーの中世スコラ学理解/シュライアマハーの「弁証法」講義
第二節  哲学と宗教 
哲学と宗教における「神」概念/超越論哲学をめぐる見解の相違/哲学者と宗教者の資質
第三節 「真の批判主義」から「より善き意識」へ 
神なき超越/神の存在証明の不可能性
小括 
第二章 ショーペンハウアー哲学における「一者」 
はじめに 
第一節 若きショーペンハウアーの新プラトン主義受容 
第二節 「より善き意識」の思想の問題圏① 
「知的直観」と「より善き意識」/「エペクタシス」としての「より善き意識」/「より善き意識」の「存在形而上学」的性格
第三節 「より善き意識」の思想の問題圏② 
「根拠律」の彼岸/新プラトン主義との思想的類縁性/「存在形而上学」からの脱却

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