出版社内容情報
【目次】
序 章 ユキヒョウの棲む世界への旅――美しき聖獣ユキヒョウの《聖》と《死》を探る
1 ユキヒョウの保護をめぐる、ある青年の死
2 古代世界に現れたユキヒョウ
3 ユキヒョウの棲む世界、ムンフハイルハン山麓を駆ける
4 アルタイ山脈最南端 セブレイ村のユキヒョウ民話
5 聖獣ユキヒョウの《聖》と《死》を探る旅
6 調査対象と方法
7 本書の構成
第1章 ユキヒョウを追う――祈りとユキヒョウエコロジーの学
1 ユキヒョウのエコロジー
2 神聖視されるユキヒョウ
3 ユキヒョウのたたりと遊牧民
4 ユキヒョウ民話の役割
第2章 ユキヒョウを識る――ユキヒョウをめぐる伝承《ナラティヴ》と科学的根拠《エビデンス》
1 ユキヒョウによる家畜被害
2 ユキヒョウをめぐる野生動物と人間
3 食肉・薬用資源としてのユキヒョウ肉
第3章 ユキヒョウに抗う――ユキヒョウと遊牧民のコンフリクト
1 ユキヒョウと遭遇経験の語り
2 ユキヒョウ関連事故の現状
3 ユキヒョウ生息圏への人的生活圧
第4章 ユキヒョウを畏れる――ユキヒョウ殺しの狩猟と儀礼
1 ユキヒョウの密猟
2 ユキヒョウ殺しの狩猟伝承
3 ユキヒョウ狩りの実例と体験談
4 ユキヒョウ送りの儀礼
5 ユキヒョウ送りの精神性とネコ嫌い
第5章 ユキヒョウを語る――オーラルヒストリーの民俗保全学
1 野生生物保全とオーラルヒストリーの役割
2 ユキヒョウと遊牧民の相互調和圏を考える



