大正教養主義の成立と末路 - 近代日本の教養幻想

個数:

大正教養主義の成立と末路 - 近代日本の教養幻想

  • ウェブストアに12冊在庫がございます。(2025年07月31日 17時01分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771039759
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C3021

出版社内容情報

教養を積んで差別を行う――
日本の教養はどう始まったのか。
原典を読解、新史料を発見し、大正教養主義の成立からその末路までを解明。
教養主義のリハビリテーション不可能なありさまを描きだした、
教養主義の死亡診断書。


【目次】

序 章 大正教養主義という原像
 0-1 問題の所在と本書の構成
 0-2 補 足──「教養主義」をめぐる研究文脈

   第Ⅰ部 大正教養主義の生成

第1章 大正教養主義の起源──ラファエル・フォン・ケーベルの教養論
 1-1 はじめに
 1-2 大正教養主義におけるケーベルの立ち位置
 1-3 ケーベルの教養論
 1-4 ケーベル教養論の内実とその歴史的性格
 1-5 おわりに

第2章 教養の閉鎖領域──ケーベルと学生たち
 2-1 問題の所在──大正教養主義の原像、あるいは大正教養主義記述の定型をめぐって
 2-2 東京帝国大学におけるケーベルと教養
 2-3 ケーベル受容からみる「教養」の展開
 2-4 大正教養主義の原/幻像をめぐって

第3章 暗記・暗記・暗記──旧制第一高等学校のドイツ語教育
 3-1 問題の所在──旧制高等学校とドイツ語
 3-2 旧制第一高等学校におけるドイツ語教育課程と教授法
 3-3 旧制第一高等学校のドイツ語教育の実際
 3-4 おわりに

補 章 「教養」(Bildung)の語史──明治~昭和前期の独和・和独辞典の検討
 補-1 はじめに
 補-2 明治期から昭和前期の独和辞典における「Bildung」・「Erziehung」・「Kultur」
 補-3 明治期から昭和前期における和独辞典の「教育」・「教養」・「文化」 
 補-4 おわりに

   第Ⅱ部 大正教養主義の成立

第4章 働きたくない──教養小説『三太郎の日記』における読書の意義
 4-1 はじめに
 4-2 『三太郎の日記』における読書を巡って
 4-3 『三太郎の日記』における読書の意義
 4-4 相克する「社会」と「読書」
 4-5 おわりに

第5章 人格と怨念──大正3 年・『三太郎の日記』発売と同時代書評
 5-1 はじめに
 5-2 『三太郎の日記』を巡る研究動向
 5-3 書評にみる『三太郎の日記』受容
 5-4 生成する神話──〈人格主義的コード〉前哨戦
 5-5 おわりに

第6章 読書をかさねて差別する──阿部次郎の読書論と教養論
 6-1 はじめに
 6-2 阿部次郎の教養論と読書論
 6-3 読書と生活のかかわり
 6-4 教養と愛のかかわり
 6-5 阿部次郎教養論のネタ元としてのゲーテ
 6-6 読書と愛とは、植民地支配である──『三太郎の日記』以後の阿部次郎

   第Ⅲ部 大正教養主義の末路

第7章 教養の戦争協力──旧制第一高等学校長期の安倍能成における教養・教育論
 7-1 問題の所在――大正教養主義と安倍能成
 7-2 旧制第一高等学校長期の安倍能成の著作

最近チェックした商品