大正教養主義の成立と末路―近代日本の教養幻想

個数:

大正教養主義の成立と末路―近代日本の教養幻想

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771039759
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C3021

出版社内容情報

教養を積んで差別を行う――
日本の教養はどう始まったのか。
原典を読解、新史料を発見し、大正教養主義の成立からその末路までを解明。
教養主義のリハビリテーション不可能なありさまを描きだした、
教養主義の死亡診断書。


【目次】

序 章 大正教養主義という原像
 0-1 問題の所在と本書の構成
 0-2 補 足──「教養主義」をめぐる研究文脈

   第Ⅰ部 大正教養主義の生成

第1章 大正教養主義の起源──ラファエル・フォン・ケーベルの教養論
 1-1 はじめに
 1-2 大正教養主義におけるケーベルの立ち位置
 1-3 ケーベルの教養論
 1-4 ケーベル教養論の内実とその歴史的性格
 1-5 おわりに

第2章 教養の閉鎖領域──ケーベルと学生たち
 2-1 問題の所在──大正教養主義の原像、あるいは大正教養主義記述の定型をめぐって
 2-2 東京帝国大学におけるケーベルと教養
 2-3 ケーベル受容からみる「教養」の展開
 2-4 大正教養主義の原/幻像をめぐって

第3章 暗記・暗記・暗記──旧制第一高等学校のドイツ語教育
 3-1 問題の所在──旧制高等学校とドイツ語
 3-2 旧制第一高等学校におけるドイツ語教育課程と教授法
 3-3 旧制第一高等学校のドイツ語教育の実際
 3-4 おわりに

補 章 「教養」(Bildung)の語史──明治~昭和前期の独和・和独辞典の検討
 補-1 はじめに
 補-2 明治期から昭和前期の独和辞典における「Bildung」・「Erziehung」・「Kultur」
 補-3 明治期から昭和前期における和独辞典の「教育」・「教養」・「文化」 
 補-4 おわりに

   第Ⅱ部 大正教養主義の成立

第4章 働きたくない──教養小説『三太郎の日記』における読書の意義
 4-1 はじめに
 4-2 『三太郎の日記』における読書を巡って
 4-3 『三太郎の日記』における読書の意義
 4-4 相克する「社会」と「読書」
 4-5 おわりに

第5章 人格と怨念──大正3 年・『三太郎の日記』発売と同時代書評
 5-1 はじめに
 5-2 『三太郎の日記』を巡る研究動向
 5-3 書評にみる『三太郎の日記』受容
 5-4 生成する神話──〈人格主義的コード〉前哨戦
 5-5 おわりに

第6章 読書をかさねて差別する──阿部次郎の読書論と教養論
 6-1 はじめに
 6-2 阿部次郎の教養論と読書論
 6-3 読書と生活のかかわり
 6-4 教養と愛のかかわり
 6-5 阿部次郎教養論のネタ元としてのゲーテ
 6-6 読書と愛とは、植民地支配である──『三太郎の日記』以後の阿部次郎

   第Ⅲ部 大正教養主義の末路

第7章 教養の戦争協力──旧制第一高等学校長期の安倍能成における教養・教育論
 7-1 問題の所在――大正教養主義と安倍能成
 7-2 旧制第一高等学校長期の安倍能成の著作

内容説明

たくさん読み、たくさん考え、差別する。教養を積んで差別を行う。日本の教養はどう始まったのか。原典を読解、新史料を発見し、大正教養主義の成立からその末路までを解明。リハビリテーション不可能なありさまを描き切った、教養主義の死亡診断書、発行!

目次

序章 大正教養主義という原像
第1部 大正教養主義の生成(大正教養主義の起源―ラファエル・フォン・ケーベルの教養論;教養の閉鎖領域―ケーベルと学生たち;暗記・暗記・暗記―旧制第一高等学校のドイツ語教育;「教養」(Bildung)の語史―明治~昭和前期の独和・和独辞典の検討)
第2部 大正教養主義の成立(働きたくない―教養小説『三太郎の日記』における読書の意義;人格と怨念―大正3年・『三太郎の日記』発売と同時代書評;読書をかさねて差別する―阿部次郎の読書論と教養論)
第3部 大正教養主義の末路(教養の戦争協力―旧制第一高等学校長期の安倍能成における教養・教育論;教養を忘れて―戦後日本における安倍能成の教育論;大正教養主義の末路―阿部次郎の戦中戦後)
終章 大正教養主義という幻像

著者等紹介

松井健人[マツイケント]
1992年和歌山県和歌山市生まれ。日本学術振興会特別研究員PD等を経て、東洋大学文学部日本文学文化学科助教(有期)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

じゃみじゃみ

0
どれもこれも聞いたこともない人の話ばかりでよくわからんところも多かったが、人格に結びつけられるところとかそうゆーのは今でも見る気はする2025/09/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22738594
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品