出版社内容情報
およそ70年前に製作された映画『旅情』には、現在においても観光学での論点となる観光の様々な在り方が、図らずも描かれています。例えば、パッケージツアーと個人旅行、オーバーツーリズム、人気の高い文化遺産観光、観光における視覚の優位、旅行動機としての恋愛願望、などです。
本書では、映画『旅情』を題材に、観光学の諸相を様々な観点で取り上げて解釈し、考察します。
目次
一 映画『旅情』(製作の背景;監督と主演女優;あらすじ)
二 『旅情』で考える観光社会学(近代ツーリズムの幕開けとマスツーリズム;パッケージツアーと個人旅行;オーバーツーリズム)
三 『旅情』で考える観光地理学(ヴェネツィアの成り立ちとその文化遺産観光;観光と交通;観光における視覚情報の記録とその意味)
四 『旅情』で考える観光行動論(一人旅の心理と行動;恋愛願望ツーリズム)
著者等紹介
竹田茉耶[タケダマヤ]
1988年和歌山県生まれ。大阪観光大学准教授。和歌山大学大学院観光学研究科博士後期課程修了、博士(観光学)。島根県立大学人間文化学部准教授を経て2023年より現職
小野健吉[オノケンキチ]
1955年和歌山県生まれ。大阪観光大学特任教授、奈良文化財研究所名誉研究員。京都大学農学部卒業、博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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