出版社内容情報
闘いの別の生 服従するだけではない主体(化)の追求のために
小泉義之(立命館大学名誉教授)推薦
静かな怒り、確かな意志。生の障害、障害の生、そして、ほんとうの生。障害の社会モデル、そして、パレーシア(フーコー)を、論じて生きる。生きて論じる。
服従するだけではない主体(化)の追求のために
本当に問うべきことは「溝」(どぶ)から這い上がった「感動的な」方法ではなく、「神話」の存在そのものであり、健常者規範である
内容説明
服従するだけではない。主体(化)の追求のために。本当に問うべきことは「溝」から這い上がった「感動的な」方法ではなく、「神話」の存在そのものであり、健常者規範である。
目次
第1章 障害の社会モデルをめぐる言説
第2章 服従する主体と自律的主体―フーコーの主体論
第3章 「感動ポルノ」と服従する主体としての障害者
第4章 服従化と自己主体化の両立―「青い芝の会」の戦略的なアイデンティティ・ポリティクス
第5章 差異の可視化―障害者レスラーの生
第6章 パラリンピック選手の抵抗の可能性と「別の生」
終章 障害者の真理
著者等紹介
北島加奈子[キタジマカナコ]
立命館大学大学院 先端総合学術研究科 一貫制博士課程修了。障害学、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ディス
1
〇? 興味のあるテーマだったので読んでみたが、もとは博論ってことで、一般読者向けに書かれた本ではないため、フーコーの思想と絡めた著者の主張を理解するのは難しい。いちおうフーコーを引用しつつ解説する章もあるが、基本は既に分かってる人、あるいは自分で先行研究や文献にあたることが前提になっているので、まぁ背伸びをして難しすぎる本を読んでしまった感じ。そういう自分にとっては前提として書かれている感動ポルノの問題点や定義とかの方が興味深い。物言う障害者が「生意気いうな」と叩かれたことがあったよなぁ…2025/10/19




