出版社内容情報
「観光の場」としての企業博物館が現れる
企業博物館は企業の資料保存・公開やブランド力向上のために設置されるが、地域の観光コンテンツや生涯学習の場ともなり得る。
トヨタ博物館、中日新聞社、名古屋版アーツカウンシルなど、長年文化活動実践の現場に携わる著者が博物館法の改正により注目を浴びる「博物館と観光」の可能性を、企業博物館と産業観光の関係から問う。
内容説明
「観光の場」としての企業博物館が現れる。企業博物館は企業の資料保存・公開やブランド力向上のために設置されるが、地域の観光コンテンツや生涯学習の場ともなり得る。トヨタ博物館、中日新聞社、名古屋版アーツカウンシルなど、長年文化活動実践の現場に携わる著者が博物館法の改正により注目を浴びる「博物館と観光」の可能性を、企業博物館と産業観光の関係から問う。
目次
序章 博物館と観光を巡る議論
第1部 観光資源・文化資源の拡張と産業(観光資源・文化資源の拡張;産業振興と博物館―未完の産業技術博物館構想―;企業博物館と産業観光)
第2部 企業博物館の観光資源化プロセス(愛知県における産業観光ネットワークと企業博物館の観光資源化プロセス;北九州市における産業の文化資源化と企業博物館の観光資源化プロセス)
終章 地域資源としての企業博物館の役割
著者等紹介
佐藤友美[サトウトモミ]
1991年京都大学経済学部卒業。2023年名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。専攻は博物館学、文化政策。1991年から株式会社中日新聞社事業局で美術展などの文化事業企画・運営に従事、2009年からはトヨタ自動車株式会社に勤務、トヨタ博物館副館長、トヨタボランティアセンター長などを歴任。2023年から名古屋市が設置した名古屋版アーツカウンシルの実働機能である中間支援組織クリエイティブ・リンク・ナゴヤ理事兼ディレクター、名古屋市文化芸術推進評議会委員。金城学院大学、名古屋学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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