出版社内容情報
カント研究会の最新論集第16巻
カントが実際に対峙した同時代ドイツの哲学・思想との比較研究を通じて、カント哲学の哲学史上の位置づけや独自性を解明した五編の論考の他、著者の応答付き書評二編、研究動向、カント生誕三〇〇年記念企画、文献目録抄を収録。
目次
1 哲学の「世界概念」にしたがった形而上学の体系化―カントによるバウムガルテンの形而上学定義との対峙
2 『人倫の形而上学の基礎づけ』のカントはガルヴェ批判を放棄したのか―『キケロ論』との対峙
3 自分と他人の非対称性―完全性をめぐるヴォルフ学派からカントへの転換
4 カント人間学講義における「生理学的人間知」の役割―カントのプラトナー批判を手引きにして
5 「カントの師」クヌッツェンをめぐる対立―B・エルトマン『マルティン・クヌッツェンとその時代』とM・キューン『カント伝』のあいだで
書評
研究動向
カント生誕三〇〇年記念企画
著者等紹介
増山浩人[マスヤマヒロト]
1983年生。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、東京都立大学人文社会学部准教授
小谷英生[コタニヒデオ]
1981年生。一橋大学大学院社会学研究科単位取得退学。博士(社会学)。現在、群馬大学共同教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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