出版社内容情報
言論の誘導、統一、規制――
近現代中国の言論統制の源流は、100年前に成立した中国国民党宣伝部にあった。対外的に主義主張を訴えるために生まれた宣伝部は、発足後まもなく言論を総合的に統制する組織へと変貌を遂げる。宣伝部が中国の一党支配体制の確立に果たした役割を解明した最新研究。
内容説明
近現代中国の言論統制の源流は、100年前に成立した中国国民党宣伝部にあった。対外的に主義主張を訴えるために生まれた宣伝部は、発足後まもなく言論を総合的に統制する組織へと変貌を遂げる。宣伝部が中国の一党支配体制の確立に果たした役割を解明した最新研究。
目次
序章 「宣伝部」誕生の歴史的意義
第1章 二〇世紀初頭における「宣伝」の成立
第2章 言論誘導と言論監視の組織的統合
第3章 第一次国共合作時期における大衆宣伝
第4章 宣伝部による言論規制の形成と展開
第5章 宣伝部による党内の統治強化
第6章 浙江省における宣伝部門の形成
終章 中国の「言論統制」
著者等紹介
鈴木隆弘[スズキタカヒロ]
1975年、三重県生まれ。京都府立大学文学部卒業、東北大学大学院文学研究科修士課程修了。2000年、読売新聞大阪本社入社。大阪社会部などで勤務後、上海特派員。在職中の2021年に神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程修了、博士(学術)。その後、台北支局長・広州・香港支局長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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