出版社内容情報
正国のお国入りは無事済んだものの、今度は八月の参府の費用捻出に頭を抱える正紀たち。
打開策が見えぬなか、両替商熊井屋の跡取り房太郎から銚子沖の鰯が不漁だとの噂を聞かされる。
思わぬ話に光明を見出した正紀は、鰯を加工した肥料である〆粕の相場で儲けを出そうと目論むが、
銚子の干鰯〆粕魚油問屋と高岡藩先代藩主正森の意外な関係を知り――。
人気シリーズ第17弾!
内容説明
正国のお国入りは無事済んだものの、今度は八月の参府の費用捻出に頭を抱える正紀たち。打開策が見えぬなか、両替商熊井屋の跡取り房太郎から銚子沖の鰯が不漁だとの噂を聞かされる。思わぬ話に光明を見出した正紀は、鰯を加工した肥料である〆粕の相場で儲けを出そうと目論むが、銚子の干鰯〆粕魚油問屋と高岡藩先代藩主正森の意外な関係を知り―。人気シリーズ第17弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
34
またもや金策に追われる正紀。ちょっとは正国もお金作ってくれよ。。そんなところに先代正森登場!掴みどころが無い爺様だけど、滅法強い。今度のお金儲けにも偶然絡むことに。ちと偶然が過ぎるが、、今回は何とか一つ難を乗り越えたけど、仕返しが来そうな次回。干鰯の次は何だろう。2021/10/29
ひさか
14
2021年7月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ17作目。鰯の不漁による肥料相場の高騰に関わる正紀。高齢の高岡藩先代藩主の正森も一緒になり悪だくみを粉砕する。いつものように京の一言を受け入れて、窮地に赴く正紀が面白い。あれやこれやと正紀達の毎日は忙しい。大殿と呼ばれる正森は次回にも登場か。楽しみです。2021/08/24
qoop
10
シリーズ17冊目。主人公に変わり地方遠征を担当する若侍を得たことで、江戸と他地域との二面展開がスムーズになった。これまでも主要キャラクターの何人かで主人公の代わりをさせようと試みていた本作だが今一つしっくり来なかった。若者を据えることで解消されたのは喜ばしい。考えてみれば若々しく当たって砕けろの心持ちで猪突猛進する主人公の姿を読ませる作品だった訳で、若者を出せば良いのは分かっていたはず。ただ安易にそうすると主人公の若々しさが損なわれるというデメリットもある。タイミングを見計らっていたのかな、と。2021/07/28
高橋 (犬塚)裕道
7
星2.5。とんでもない登場人物に唖然!16巻もの長きに渡り全く影も形も見えなかった大殿が突然登場!こんな展開有りから?!確かに死んだとも書かれてはいなかったがこんな登場するか?!付いて行けない程唐突で無茶苦茶な展開だと思う。 この先も出てくるのか?81歳の剣豪隠居!2023/12/27
moo
7
今回も金策に頭をひねる主人公。すっごい儲かったわけでもなくまぁまぁな結果だったが、おもしろいおじいちゃんが登場したおかけで最後まで楽しく読めた。2022/11/27