出版社内容情報
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
内容説明
現在の中華人民共和国を特徴づける「政党国家体制」と「党軍」というシステムは、いかにして成立したのか。本書は、近代中国の知識人たちによる、国民と国家、社会と軍隊、民衆と知識人の3つの関係をめぐるさまざまな論争の展開を繙くことで、近代中国の軍事観・平和観の特徴を分析するとともに、このシステムが形成された背景を追究する。
目次
第1章 中国における「民族主義」と「国家主義」の起源―梁啓超を中心に
第2章 清末民初のミリタリズム
第3章 科学とミリタリズム―中国における第一次世界大戦報道とその思想的影響
第4章 第一次世界大戦期の中国知識人と「愛国」の群衆心理―陳独秀を中心に
第5章 民族か、階級か―1920年代中国における「国家主義」の展開
第6章 デモクラシーとミリタリズム―1920年代中国の軍事・社会論
第7章 近代中国の平和論―「中華民族酷愛和平」考
著者等紹介
小野寺史郎[オノデラシロウ]
1977年岩手県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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