出版社内容情報
教科の本質を踏まえた「主体的・対話的で深い学び」を全ての学習者に保障する「真正の深い学び」はいかにして可能となるのか。その鍵は「対話指導」と「振り返り指導」の実践にある。忙しい日々のなか、従来の授業研究の限界を乗り越え、なんとかして「深い学び」を実現しようとしている教師たちにおくる、教科の本質を踏まえた「究極の授業づくり」へのヒントを凝縮した一冊。
※本書は、2019年4月に初版が発行されました書籍の改訂版となります。
ご好評いただいた初版の内容をベースに、よりひろく一般の読者を意識して、文体や必要情報の加筆をおこない、改訂版として新たに刊行されたものです。
目次
第1章 なぜ今深い学びなのか(深い学びの三つの効果;「真正の深い学び」とは)
第2章 従来の授業研究の限界を乗り越える挑戦(課題の設定レベルを教科書レベルから認知限界レベルまで上げる挑戦;教科のエキスパートレベルの方向目標から授業をデザインする挑戦 ほか)
第3章 哲学対話レベルを目指す「対話指導」とは(「主体的・対話的で深い学び」における「対話」;どのような対話が考えを深めるのか ほか)
第4章 省察レベルの「振り返り指導」とは(「真正の深い学び」につながる省察レベルの「振り返り指導」;どのような「振り返り指導」が、「真正の深い学び」の実現につながるのか ほか)
第5章 現実的で効果的なアプローチ「SIDLES」
著者等紹介
小林和雄[コバヤシカズオ]
福井大学大学院連合教職開発研究科准教授。教育学修士(理科教育)。茨城県公立小中学校の教諭を経て、福井大学大学院教育学研究科准教授となり現在に至る。筑波大学大学院在学中に、ハーバード大学教育大学院のプロジェクトゼロのひとつである「深い理解のための教育」(Teaching for Understanding)に参加して以来、「主体的・対話的で深い学び」の精度と頻度を高める授業方略の研究をしている。全国の学校で、ディープ・アクティブラーニングを目指す校内研修のスーパーバイザーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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