出版社内容情報
批判的社会理論の基礎はコミュニケーション行為か、承認か――
本書の趣旨は、ハーバーマスやホネットらのテクストにそくして、「批判的社会理論」と総称される一連の知的営為がいかなる社会認識や
社会分析の論理を内包し、それが現代社会の批判的分析にいかなる寄与をなしうるかを明らかにすることにある。
内容説明
批判的社会理論の基礎はコミュニケーション行為か、承認か。
目次
序論 批判的社会理論の今日的可能性
第1部 ハーバーマス理論の現在とその周辺(社会理論としてのハーバーマス理論―『コミュニケーション行為の理論』から『事実性と妥当性』への展開をふまえたハーバーマス理解のこころみ;EUの正統性とそのポテンシャリティ―『ヨーロッパ憲法論』を中心に;R・フォアストの政治理論―正当化への権利の基底性;ハーバーマスの「普遍化原理」と討議倫理学の展開―K・ギュンター及びM・ニケによる新たな討議倫理学的構想;ハーバーマスとルーマン―批判的社会理論と社会システム理論における言論の自由と真理;ハーバーマスの宗教論―公共圏における宗教)
第2部 ホネット理論の展開(ホネット承認論と教育―教育学における受容を巡る議論;ホネットとアメリカ批判的社会理論―『再分配か承認か?』;承認の忘却としての物象化―コミュニケーションから承認へ;現代社会における自由の在処―ホネット『自由の権利』の挑戦;ホネットにおける「社会的自由」と新自由主義批判―『自由の権利』と『社会主義の理念』を中心に)
著者等紹介
永井彰[ナガイアキラ]
現在、東北大学大学院文学研究科教授
日暮雅夫[ヒグラシマサオ]
現在、立命館大学産業社会学部教授
舟場保之[フナバヤスユキ]
現在、大阪大学大学院人文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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