出版社内容情報
本著は新進気鋭の研究者が集い、理論的地域研究アプローチに基づき北朝鮮研究を行った成果である。その先進的な研究手法によって、北朝鮮の新たな側面が浮かび上がっている。
李 鍾元(早稲田大学教授)
目次
序章 北朝鮮研究における新しい視座―理論的地域研究の試み
第1章 リベラル・パラドックスが持つ国際危機研究への示唆―第一次朝鮮半島核危機を事例として
第2章 北朝鮮の核・ミサイル脅威と日本の安全保障―抑止論の視点から
第3章 ドイツ統一30年と朝鮮半島―シティズンの“デモス”か、同胞の“エトノス”か
第4章 首脳会談のネットワークから見る中朝関係
第5章 六者協議における日本の対北朝鮮政策―核問題の進展と拉致問題の停滞
第6章 北朝鮮の抑止力強化から見る対米交渉―2006年と2009年における核・ミサイル実験を中心に
第7章 トランプ大統領のリーダーシップ特性と北朝鮮政策の変化―ツイッター計量分析を中心に
第8章 文在寅政権の消極的「同盟協力」と積極的「民族協力」―「韓国的解放」による説明
著者等紹介
中戸祐夫[ナカトサチオ]
立命館大学国際関係学部教授。博士(国際関係学、立命館大学)
崔正勲[チェジョンフン]
立命館大学アジア・日本研究機構助教。博士(国際関係学、立命館大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
17
本書は立命館大学アジア日本研究所「北朝鮮問題に関する総合的研究」の研究成果。北朝鮮研究では外交史や地域研究が主流を形成する一方で、国際関係の理論研究者が計量や分析モデルを用いて事例研究の対象として北朝鮮分析を実施してきた。このような地域研究と理論研究の棲み分けに対して、本書は理論的な思考を持った北朝鮮地域研究の実施を試みている。ソーシャルネットワーク分析や2レベル・同盟ゲーム、ツイッター計量分析など方法論としても興味深い。◇トランプ前大統領の対北朝鮮政策を狂人理論の枠組みで分析した章は注目。2023/04/24
katashin86
1
「理論的」という試みの達成はともかく、他地域との比較や計量的操作化という手法を用いつつ北朝鮮を分析する研究はどれも興味深く読むことができた。2023/04/14
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