出版社内容情報
なぜ日本ではセックスについて語り合うことが、こんなにも難しいのだろうか。
現代日本において、男女はどのような性意識・性行動によって、セックスレスになっていくのか。
20代から40代の経験者へのインタビューを通して、セックスをめぐるコミュニケーションの困難性とセックスレスカップルにとって、「セックス」はどのような意味や価値を持つのかを考える。
内容説明
現代日本において、男女はどのような性意識・性行動によって、セックスレスになっていくのか。20代から40代の経験者へのインタビューを通して、セックスをめぐるコミュニケーションの困難性とセックスレスカップルにとって、セックスはどのような意味や価値を持つのかを考える。
目次
第1部 セックスレス現象における概要(セクシュアリティ研究;セックスレス現象における先行研究)
第2部 インタビューを通じたセックスレスの分析(インタビュー調査を通じたセックスレスの分析(20代~40代)
婚外恋愛・婚外セックスとセックスレス)
第3部 セクシュアリティの国際比較(セックスレスは日本特有なのか、西欧でも生じるのか)
補論 セックスレスは雑誌でどのように論じられてきたか
著者等紹介
アリス,パッハー[アリス,パッハー] [Pacher,Alice L.]
2010年ウィーン大学日本学専攻卒業。現在、明治大学文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
turtle
6
なんとも意味深なタイトルゆえ、思わず図書館で予約して借りてしまいました。日本人のレスについて、インタビューなどを通じて検証した学術論文で、読みながら、あー、思い当たるわー、などとつぶやいてしまいました。タイトルのみに目を奪われて著者名を見ていなかったのですが、あとがきと略歴でウィーン大学卒の外国の方と知ってびっくり。学術的な言葉が駆使され、完全にネイティブ日本人かと思っていました。2022/07/26
でにす
1
セックスレスの原因を調査し、インタビューも多く記載している本。理由ら分かるが、解決まで行くのは難しい。2024/04/09
ゆうと
1
オモコロの本屋バトルの記事より。『したいけど、めんどくさい』というインパクトのあるタイトル。セックスという言葉がゲシュタルト崩壊しそうなほど出てくるが、とても真面目な論文系。コロナ以前のセックスレスについて、その実情などが探られている。まだまだ手探りだろうこの分野で、すごい。 レスの原因としては仕事・育児・性的魅力・他の趣味・夫婦間の相互理解不足…上げればキリがない。解決策も難しい。西欧ではセックスレス=関係に問題があるという考え方の違いに驚いた。社会的背景は国で違うというのを痛感する。発展して欲しい分野2023/08/21