出版社内容情報
金メダリストを創ることのいったい何が問題なのか?
遺伝子操作技術の急速な進化により、「遺伝子ドーピング」への懸念が高まっている。スポーツの価値を揺るがす遺伝子ドーピングが現実となった時、アスリートの身体や社会にどのような影響をおよぼし、どのような問題が起こるのか。私たちはいま遺伝子ドーピングとどのように向き合うべきかを問う。巻末には中村桂子氏へのロングインタビュー収録
「本書の最大の特徴は,遺伝子操作技術や遺伝子ドーピングの検査手法といった医学・生命科学的な知見から,スポーツ倫理・哲学や人間のいのちの哲学まで,学際的な内容が取り上げられていることである。この本が1 冊あれば,遺伝子ドーピングに関わる問題についてさまざまな視点から読み解き,理解を深めることができるだろう。」(「総説」より)
内容説明
金メダリストを創ることのいったい何が問題なのか?遺伝子操作技術の急速な進化により、「遺伝子ドーピング」への懸念が高まっている。スポーツの価値を揺るがす遺伝子ドーピングが現実となった時、アスリートの身体や社会にどのような影響をおよぼし、どのような問題が起こるのか。私たちはいま遺伝子ドーピングとどのように向き合うべきかを問う。巻末には中村桂子氏へのロングインタビュー収録。
目次
総説 なぜいま遺伝子ドーピングを問うのか
1 遺伝子ドーピングの最新技術(遺伝子操作技術とドーピング問題;遺伝子ドーピングの検査手法の開発研究について;馬産業における遺伝子操作技術と遺伝子ドーピング問題)
2 スポーツ倫理・哲学からみた遺伝子ドーピング(遺伝子ドーピングの倫理学;スポーツの意味と哲学;遺伝子テクノロジーとスポーツ―新しい倫理的問題)
3 生命の尊厳と哲学(エンハンスメントと人生における幸福のかたち;人間の欲望の哲学;人間のいのちの尊厳を考える―人格概念の捉え直しを通して)
付録 中村桂子先生ロングインタビュー
著者等紹介
森岡正博[モリオカマサヒロ]
早稲田大学人間科学部教授、早稲田大学現代死生学研究所所長。東京大学大学院単位取得退学。博士(人間科学)。大阪府立大学を経て、2015年より現職。専門は、生命の哲学、生命倫理学
石井哲也[イシイテツヤ]
北海道大学安全衛生本部教授。北海道大学博士(農学)。京都大学iPS細胞研究所特任准教授・研究統括室長、北海道大学安全衛生本部特任准教授を経て、2015年より現職。専門は、生殖と食のバイオテクノロジーの生命倫理
竹村瑞穂[タケムラミズホ]
日本福祉大学スポーツ科学部准教授。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士一貫課程単位取得満期退学。博士(体育科学)。早稲田大学助手、助教を経て、2017年より現職。専門は、スポーツ倫理学・スポーツ哲学・生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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