内容説明
国際関係の難問によって生じる混乱と困惑、解決への道筋が見えない「行き詰まり」。これら難問に立ちすくむことなく取り組むには、どのように考えればよいのだろうか。国際問題についてアポリア的視点から思索をめぐらせ、事例を通して分析する。
目次
国際関係論とアポリア―アポリア的思考の可能性
第1部 理論・思想からのアプローチ(国際政治哲学はいかなる「理想」を語りうるか;国際政治における「アポリア」の起源―精神史的序説;京都学派哲学者の第二世代の言説における多元主義的アポリア―関係性論・時間論から見る非西洋主義;新自由主義的経済学における市場万能論のアポリア―ソクラテス的対話の必要性 ほか)
第2部 事例からのアプローチ(歴史認識をめぐるアポリア問題と歴史和解―日韓「歴史問題」をめぐる論点を中心に;平和とデモクラシーの間のジレンマの検証―「神話」は崩壊したのか?;人道支援のアポリア―人道支援の行動規範に対する擁護と反発の観点から;難民保護のアポリア?―ノン・ルフールマン原則と国家安全保障 ほか)
難問への向き合い方としてのアポリア的思考
著者等紹介
市川ひろみ[イチカワヒロミ]
1964年生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。現在、京都女子大学法学部教授
松田哲[マツダサトル]
1968年生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。現在、京都女子大学現代社会学部教授
初瀬龍平[ハツセリュウヘイ]
1937年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(神戸大学)。神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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