内容説明
「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業に基づいて形成された近代家族。「労働可能であること」を福祉提供のメルクマールとしたドイツ社会国家において、女性や子どもはどのように位置づけられたのか。ドイツ社会国家の展開過程を近代家族の視点から読み解く。
目次
序章 二〇世紀社会を映し出す社会国家
第1章 一九/二〇世紀転換期のドイツ
第2章 病気の子どもとその家族
第3章 女性の家族内役割とその身体
第4章 「社会保険の普遍化」と在宅看護・家事援助
終章 近代家族の形成とドイツ社会国家
著者等紹介
馬場わかな[ババワカナ]
慶應義塾大学総合政策学部専任講師。1975年生まれ。2012年、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所研究助手、日本学術振興会特別研究員(RPD)などを経て、2018年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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