内容説明
現代のグローバル経済の下で金融取引は膨張を続け、公的および私的債務が累積している。この構造を支えているものは何か。その限界はどこで、どのように露呈するのか。こうした現象は資本主義経済に必然的な事態なのか。本書ではこうした視点で債務累積の問題に迫っていく。同時に、債務累積の中で脚光を浴びるMMTの検討も行う。
目次
第1章 現代資本主義と債務累積のグローバル化―長期金融緩和と金融化資本主義の隘路
第2章 債務累積と現代資本主義の変容―アメリカを中心とする長期統計にもとづく分析
第3章 アメリカの通貨・金融覇権に対するEUの挑戦と行方
第4章 途上国・新興国の対外債務の構造とその脆弱性
第5章 アメリカの対外純債務とドル体制の持続可能性
第6章 グローバル経済下における国家と信用―債務国家資本主義の構造
著者等紹介
松本朗[マツモトアキラ]
立命館大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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