内容説明
本書は、WolfとMetzが打ち立てた基盤の上に展開されてきたMIL(meaning in life生の有意味性)についての議論を、Wolfに立ち返るとともに、さらに純化しおし進め、MILをあくまでも道徳、well‐being(幸福)と並ぶ第三の価値として追及することの徹底化を提言する。MILは、決して、偉人のみのものではなく、多くのごく普通の人々の生に豊かに実現されているものなのである。MILを哲学におけるより中心的で根源的な位置へと据え、価値の全体的構造の解明へと至る試み。
目次
序論
二つの基礎考察
反成果主義的な客観説
生実現形成説
諸問題の考察により生実現形成説をさらに裏付ける
展望、見通し
著者等紹介
伊集院利明[イジュウイントシアキ]
1960年生まれ。1989年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻・博士課程単位修得退学。現在、愛知大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すずき
4
2021年スーパーGOD本大賞。meaning in life(MIL)の哲学という分野の先行研究を手際よくまとめつつ「生実現形成説」という新規な立場を擁護している。第一に先行研究が誤った立場の整理を行っているせいで、主観説の批判=成果主義の擁護とする誤謬を犯していることを指摘する整理パートは哲学のお手本といってよいくらいレベルが高い。第二にjob craftingの実証研究から着想を得てMILに応用するというアイディアが新規で説得的。第三に随所で経験的研究に参照しておりその扱いが丁寧。全人類におすすめ。2021/07/23




