内容説明
ポスト9・11時代に生きるイギリスの移民第二世代ムスリムを、再帰的近代のアイデンティティ論を通じて分析する。多文化主義、女性とエージェンシー、情報化、解釈実践、ヒジャブの意味論などをキーワードに「聖なるものを人間化する」現代ムスリムのリアルを描きだす。
目次
第1部 背景・理論枠組み(イギリスの移民第二世代ムスリムのアイデンティティと社会統合―二重意識、女性、多文化主義;イギリスにおけるムスリム―形成、政治、現状;先行研究と理論的フレーム;調査概要)
第2部 分析・結果(差別、メディア、表象;ブリティシュネスと「多文化空間」としてのイギリス;“文化/宗教”の区別;イスラームの“知識”とインターネット―イジュティハードの機能;女性と教育;ヒジャブの意味論)
結論―新たなるイスラーム理解に向けて
著者等紹介
安達智史[アダチサトシ]
1979年京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。Institute of Community Cohesion・Visiting Scholar,Institute of Education(University College London)・Visiting Academicなどを経て、近畿大学総合社会学部・准教授。専門は、社会学理論、ポスト多文化主義の政治哲学、女性ムスリムをめぐる国際比較研究(イギリス、マレーシア、日本)。翻訳『フローと再帰性の社会学―記号と空間の経済』(監訳)晃洋書房(2018年)。受賞「第9回日本社会学会奨励賞(論文の部)」(2010年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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