内容説明
パレスチナの平和と戦争の「鍵」を読み解く。ますます混迷を深めていくエルサレム問題、そしてその中核に位置する「聖地の紛争」。争いはいかに始まり、どのように続いてきたのか。看過されがちだったパレスチナ人の視点を軸に、複雑化する紛争の多様な貌を照らし出す。
目次
聖地の紛争とエルサレム問題の捉え方
第1部 パレスチナの聖地と紛争を捉える土台(パレスチナ問題と複宗教聖地―歴史的・社会的位置づけの再検討;パレスチナ問題の諸相と紛争の定義―入植・植民地主義論を軸として)
第2部 紛争下における聖地の位置づけの変質―オスマン帝国末期から現代まで(オスマン帝国期・英国委任統治期の聖地と宗教的・民族的シンボル性;第三次中東戦争以降の聖地と対立の管理/潜在化;「オスロ合意時代」の聖地と領域支配をめぐる権利論争;2000年代における聖地と実態レベルの紛争の進展)
第3部 現代のエルサレム社会と聖地の紛争の動態(オスロ合意後のエルサレムとパレスチナ社会―自律性の希求と占領の相克;聖地ハラム・シャリーフ/神殿の丘とパレスチナ人の宗教・社会生活)
変質する紛争と多様化する争点―聖地の紛争とエルサレム問題の諸相
著者等紹介
山本健介[ヤマモトケンスケ]
1990年京都市生まれ。2013年立命館大学国際関係学部卒業。2018年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程(五年一貫制)修了、博士(地域研究)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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