ダブル・ライフを生きる“私”―家族に犯罪者をもつということ

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  • サイズ 46判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784771032811
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C3036

内容説明

家族に犯罪者をもつ者は、いかにして「犯罪者の家族」になり、その「犯罪者の家族」としての自己を、どのように生きているのか。2つの自己を生きていることを説明する“ダブル・ライフ”の観点から、インタビュー調査で得た語りをもとに、家族に犯罪者をもつ者がいかにアイデンティティ管理を行っているのかを明らかにする。

目次

序章 ダブル・ライフを生きる“私”
第1章 犯罪・非行と家族に関する研究のこれまで
第2章 “ダブル・ライフ”とアイデンティティ
第3章 インタビュー調査の全体像
第4章 「犯罪者の家族」という自己の出現
第5章 常人としての自己の出現とスティグマの引き受け
第6章 スティグマがもたらすダブル・バインド
第7章 “ダブル・ライフ”の新たな位相
補章 家族の再生をめぐるパラドクス
終章 ダブル・ライフを生き抜く“私”

著者等紹介

〓橋康史[タカハシコウシ]
1989年愛媛県生まれ。2013年桃山学院大学大学院社会学研究科博士前期課程修了、修士(社会学)。2018年より名古屋市立大学大学院人間文化研究科講師。2019年に立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程入学。専門は社会学・社会福祉学・社会病理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さすらいのソイソース

1
犯罪者の親族にとって、犯罪者の家族としての振る舞いは押し付けられる側面だけでなく、自ら選択できるという前提からインタビュー調査を実施した意欲的な研究だ。社会側が犯罪者を産んだ家族を包摂出来ていない現状には胸を痛めた。ただし、研究手法の妥当性については疑問が残る。読者側から取材内容を全編検証できず、理論ありきで結果を解釈するような外的及び内的妥当性に欠けた研究に陥りかねないというインタビュー調査独特の欠陥に嵌った感が否めない。調査対象者も知り合いのネットワークということで属性が偏っていることは指摘したい。2025/05/18

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