内容説明
13のフィールド物語が織りなす、民俗学の思考法と実践的有効性!
目次
第1部 フィールドとしての日常生活
第2部 見えない世界を視る
第3部 南島への旅立ち
第4部 信仰と実践
第5部 挑戦する民俗学
第6部 博物館へ行こう!
著者等紹介
〓岡弘幸[タカオカヒロユキ]
1960年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、福岡大学人文学部教授
島村恭則[シマムラタカノリ]
1967年生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学、博士(文学)。現在、関西学院大学社会学部教授、世界民俗学研究センター長
川村清志[カワムラキヨシ]
1968年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、国立歴史民俗博物館准教授
松村薫子[マツムラカオルコ]
1972年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程修了、博士(学術)。現在、大阪大学日本語日本文化教育センター、大学院言語文化研究科日本語日本文化専攻准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケー
16
色々とものすごく感想は書きにくいけれど、とりあえず。民俗学の考え方大好きです。社会学の質的研究についても引き続き調べようと決意。あ、あとこの本、発売した直後に買ったのですが、お気に入りの書店に棚差ししてあったときは本当に感動したんです。どの本屋にもいつでもあるってタイプの本ではないので(専門書だし)、この本を並べてくれた、そのことが嬉しくて。余計その書店が好きになりました。という個人的な思い出もあります。2020/05/12
ジャズクラ本
14
民俗学を本格的にやったことのない僕の場合、普段は名著と呼ばれるものを漁るしかなく、そうすると畢竟、古い時代の民俗学に偏りがちになる。この本は若い研究者にフィールドワークを促す本であり、現在の民俗学の一端が垣間見られて新鮮だった。柳田折口宮本らと比べて、その範囲は広大になっていて国家公務員の農業役人まで登場する(この人の文章が一番面白かった)。惜しむらくは、大学で教科書として使われるためか全体を通して多少説教くさいところが気になった。/夢枕獏「闇狩り師」/小松和彦「憑霊信仰論」/鳥山石燕「画図百鬼夜行」2020/01/14
徳島の迷人
2
本文にあるように入門書でも概説書でもなく、民俗学のフィールドへのいざないである。高校生向きか?様々な民俗学者による血の通った研究体験談が載っており「研究者自身の生き方と他者の生き方との照らし合わせ」に探究心の源泉を感じさせる。民俗学は常識を相手にするからこそ観察者の立場もまた非常に重要、ゆえに決まった方法は存在しない。せめて楽しく研究すべし。課題解決的に研究すればその結果が対象にフィードバックされ、変質してしまうジレンマ。だが博物館等の存在が対象を語る場となり、埋もれていた個性が復活することもある。2021/11/11
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