内容説明
地域経済のための実践的な議論を試みる。中国地方の自動車産業を中核企業と部品産業、支援機関の各視点から詳細に分析。人口減少という深刻な制約のもと、地方の自動車産業が直面するグローバル化と地域経済との共生について考える。
目次
構造不況業種化しようとする中国地方の自動車産業
第1部 中核企業の視点(中核企業の競争力形成史―技術選択と提携による資源補完;国内部品調達―系列の選抜と系列外への依存;海外部品調達―海外拠点での系列取引の再現性;群馬県太田市の自動車産業―SUBARU(スバル)の生産システム、部品調達における地場部品企業の役割)
第2部 部品企業の視点(地場協力会組織の比較―マツダと三菱自の系列取引構造;山陰企業の自動車部品事業への参画;独立系部品企業との取引関係―自動車タイヤの事例;瀬戸内海対岸(四国北部)工業地域の自動車産業への包摂可能性)
第3部 支援機関の視点(地域における産業集積力強化に向けた産学官連携の展開;中国地方の自動車産業集積と地域金融機関;オール広島体制の到達点と課題―支援企業・機関から見たマツダ「モノ造り革新」;先行研究の検討)
中国地方自動車産業に内在する3つの問題性
著者等紹介
佐伯靖雄[サエキヤスオ]
立命館大学専門職大学院経営管理研究科准教授、博士(経済学、京都大学)、博士(経営学、立命館大学)。1977年生まれ。自動車部品企業勤務ののち、立命館大学経営学部助教、名古屋学院大学商学部講師を経て2015年4月より現職。一般財団法人機械振興協会経済研究所特任フェローを兼任。『自動車の電動化・電子化とサプライヤー・システム:製品開発視点からの企業間関係分析』(晃洋書房、2012年、2014年度工業経営研究学会学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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