内容説明
健康長寿という現象を地域間の比較で読み解く。比較の視座から、健康長寿にかかわる、新興長寿県、伝統長寿県、伝統短命県、転落短命県の地域特性を「こころ・からだ・しゃかい」から検討する。「しゃかい」の視点を深化させ、「三世代近居」に支えられた、福井をはじめとする北陸の新興長寿県の秘密を明らかにする。
目次
地域研究の新しい視点と「福井健康長寿」の謎解き
第1部 地域間比較の視座と「健康長寿」:こころ・からだ・しゃかい(健康長寿研究の概要;豊かさのかたち―こころの健康;身体と地域性―からだの健康;家族と健康長寿―しゃかいの健康;福井県における高度兼業農村のソーシャルキャピタル(社会関係資本)と健康長寿
世界の中の日本、日本の中の福井)
第2部 三世代近居の長寿学(三世代居住の再生産構造;変貌する永平寺地域の長寿学;くらしの現場からみる福井県の健康長寿)
福井県の健康長寿現象が世界に語りかけるもの
著者等紹介
杉村和彦[スギムラカズヒコ]
1958年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学、博士(農学)。現在、福井県立大学学術教養センター教授
石原一成[イシハラカズナリ]
1973年生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了、博士(学術)。現在、福井県立大学学術教養センター准教授
塚本利幸[ツカモトトシユキ]
1964年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、福井県立大学看護福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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