内容説明
地域の「生活の足」は誰が守るのか?クルマ社会において地域公共交通の直面する課題と、その解決方策を新たな主体が取り組む国内外の事例から提示する。
目次
序章 本書の目的と全体構成
第1章 クルマ社会と地域公共交通
第2章 地域公共交通とモビリティ確保の理論的背景
第3章 高齢社会におけるデマンド交通の新たな展開―三重県玉城町と長野県安曇野市における社会福祉協議会の取り組みから
第4章 人口減少社会における次世代型地域交通に関する事例研究―兵庫県丹波市と京都府京丹後市の事例から
第5章 都市部における生活ニーズに応じたコミュニティ交通の役割―神戸市東灘区住吉台における新交通システムの事例から
第6章 近年の国内外におけるモビリティ確保の事例
第7章 交通と社会学―理論的示唆の導出
終章 多様なアクターの参画によるモビリティ確保の方策
著者等紹介
野村実[ノムラミノル]
1990年兵庫県生まれ。2018年立命館大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了、博士(社会学)。現在、大谷大学文学部任期制助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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May
2
活性化再生法の法改正があり、また、コロナを経て景色は変わってしまうだろうとの思いを持たざるを得ないことは抜きにしても、バックデータとなっているフィールドワークが少し古いものがベースとなっているのは気になるところ。失敗した実証試験も扱っているが、失敗したことを踏まえたものになっていないことも、おかしいのでは。また、著者の主張はもっともなことが多いことは事実としても、論文的要素が強く、実際的な提言にはなっていないと感じざるを得ない。というところか、な。仕事に関連することなので、ちょっと辛目。2020/09/26