内容説明
人は都市をどう生きているのか―人は都市をどう記憶しているのか―都市祭礼、ファッション、観光、マイノリティ、性風俗、メディア、アート、儀礼、負の歴史遺産…。人びとを誘惑し、そして拒む都市文化、“可視化”されたり、“不可視化”される都市文化を対象にし、多様な方法、視点を武器にそれらに迫る!
目次
第1部 誘惑する/あらがう都市文化(よさこいの都市民俗学―伝播する群舞、拡散する文化統治;“都市的なるもの”としてのファッションの変容―「可視化の実践」から「不可視化の実践」へ;都市における観光の演出空間―構築される「港町神戸」;釜ヶ崎の社会空間―寄せ場の文化を語ること;グローバル化と「基地の街」―福生、横須賀を中心に;異国の都市で生きる―故郷に翻弄されるドミニカンヨルク;都市とセクシュアル・マイノリティ;わたしを晒す、わたしを隠す―都市の性風俗産業に従事する「おんなのこ」たちの「自己」の在り方)
第2部 あらわれる/記憶する都市文化(メディアは都市をどう描いてきたのか―集合的な記憶と忘却;街頭のメディア史―都市とメディアの交わるところ;テレビドラマとメタテクストとしての都市―『金曜日の妻たちへ』シリーズと第四山の手論を事例に;見えない都市を表象する地図づくりの文化―“地図”から“マップ”へ;現代アートにおけるモチーフとしての都市―トイレ、通路、装い;都市における新しい葬送儀礼の形成―自然葬を通して死に対処する;都市に刻まれる負の歴史―台湾、韓国、沖縄から)
著者等紹介
岡井崇之[オカイタカユキ]
1974年生まれ。上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、奈良県立大学地域創造学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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