内容説明
賃金制度の根幹であり続けた定期昇給制度。日本の経営者は日本の賃金決定についていかなる考えを持ってきたのか。「働き方改革」の推進で定期昇給は変容を遂げるのか。日経連・日本経団連に代表される経営側が定期昇給を維持・展開してきた歴史を、戦後から現代まで様々な観点から分析する。
目次
序章 日本の賃金制度を支配してきた定期昇給
第1章 日経連の賃金政策はいかに議論されてきたのか
第2章 経営権としての定期昇給と職務給の導入―1950年代~1960年代
第3章 生産性に基づく賃金決定と定期昇給―1969~1989年
第4章 雇用の多様化がもたらす賃金体系の変化と定期昇給―1990年代から現在まで
第5章 定期昇給とは何だったのか
著者等紹介
田中恒行[タナカツネユキ]
上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻修了。1989年日本経営者団体連盟(日経連)入職。1993年から2008年まで、日経連及び日本経済団体連合会にて、賃金政策に携わる。経済学博士(埼玉大学・2016年)。社会保険労務士(東京都千代田統括支部千代田支部所属)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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