内容説明
19世紀、隣国からヘーゲル哲学が流入したデンマークは、自国の文化や学問的伝統にその挑戦を受けることになる。本書は、ヘーゲル哲学をめぐって大論争が巻き起こるデンマークでキルケゴールと同時代を生きた思想家、アドラーとシバーンのヘーゲル論考の邦訳である。ヘーゲル哲学のこれまで明かされなかった影響史を紐解く上でも重要な1冊。
目次
第1部(連結における思考と存在;“直接性における思考と存在”;“直観の一面性”;“意識の相関性”;概念と理念 ほか)
第2部(存在の単独性としての孤立した主体性;“孤立した主体性の歴史的形態、呪術”;“精神の支配としての呪術”;“呪術と単独性”;“単独性と実在性との関係” ほか)
著者等紹介
大坪哲也[オオツボテツヤ]
1979年福岡市生まれ。2009、2010~2012年デンマーク・コペンハーゲン大学神学部留学(人間科学部哲学副専攻)、キルケゴール研究センター研究員。2017年京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(宗教学)。静岡英和学院大学専任講師、宗教主任。甲南大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。