内容説明
拡張する再帰性をするどく論じる。情報、コミュニケーション、文化産業(映画、TV、出版、レコード、広告)、ゲットー、移民、時間、旅行、自然など、広範なテーマから、多様な経済・社会現象を解明する。今日のグローバル化社会においてますます強化される、フローと再帰性をめぐる記号と空間の社会理論を提唱。重要文献、待望の邦訳。
目次
イントロダクション―組織化資本主義の後に
第1部 客体と主体の経済(移動する客体;再帰的主体)
第2部 記号およびその他の経済(再帰的蓄積―情報構造と生産システム;集積する記号―文化産業 ほか)
第3部 空間と時間の経済(ポスト工業的空間;時間と記憶)
第4部 グローバル化と近代(モビリティ、近代、場所;グローバル化とローカル化)
結論
著者等紹介
ラッシュ,スコット[ラッシュ,スコット] [Lash,Scott]
1945年、アメリカ合衆国・シカゴ生まれ。LSEにて博士号取得。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ、CCS教授、同所長を歴任。現在は香港の中文大学教授およびオックスフォード大学上級研究員。1980年代、アーリとの共著『組織化資本主義の終焉』で、ポスト・マルクス主義社会・経済理論を展開。1994年、ベック、ギデンズと「再帰的近代化」論争をおこない、ポスト近代の社会文化理論を発展させる。以降、文化のグローバル化に関心を示し、東アジアにも目を向けている
アーリ,ジョン[アーリ,ジョン] [Urry,John]
1946年、イギリス・ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学にて博士号取得。ランカスター大学社会学科教授・社会科学部長、CeMoRe所長、英国王立芸術協会フェローなどを歴任。2016年3月没。ポスト・マルクス主義の経済・社会理論を構築し、ラッシュと『組織化資本主義の終焉』を発表。『フローと再帰性の社会学―記号と空間の経済』の後、場所の社会学を確立し、さらに「モビリティ」概念を提唱して、移動の社会、文化、経済などへの影響を分析する
安達智史[アダチサトシ]
東北大学大学院文学研究科・博士(文学)。近畿大学総合社会学部・准教授。第9回日本社会学会奨励賞(論文の部)(2010年)、関西社会学会大会奨励賞(第62回大会、2011年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mealla0v0
かとたか
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- 和書
- 教養としての芥川賞