内容説明
音楽療法における音・音楽の出どころとなり受けどころとなる「人」の心の動きと、クライエントとセラピストの関係性という点に焦点を当て、臨床的に活きた場をクリエイトするために必要なセラピストの基本姿勢とセラピーの実践原理を日々の臨床から明示する。
目次
第1章 セラピストの勘所―音楽療法の実践基盤(対話の手段としての即興;相互交流を求めて ほか)
第2章 実践の枠組み(セラピーの場について;時間について ほか)
第3章 石村真紀×師岡宏之対談―『セラピストの勘所』を踏まえて(なぜ即興か―ことばとしての音の交流;「安心できる場」 ほか)
第4章 実践編・交流過程における音・音楽の在り様と内的経験の考察―長年音楽療法に携わってきたサイコセラピストのクライエント体験をもとに
第5章 相互交流過程の諸相(石村論文に寄せて;高島の検証的視点 ほか)
著者等紹介
石村真紀[イシムラマキ]
相愛大学音楽学部准教授。大阪教育大学大学院修士課程(音楽教育学)修了。ロンドンのシティ大学ノードフ・ロビンズ音楽療法センターにて音楽療法Pg.ディプロマ取得(1992年)。後進の指導とともに、主に発達障がいや身体に障がいをもつ子どもから大人まで幅広い対象に臨床実践を行う
師岡宏之[モロオカヒロユキ]
師岡カウンセリング研究所スーパーバイザー、カウンセリングは遠藤勉氏に師事。山松質文氏と共にミュージックセラピィ研究所を開催。師岡カウンセリング研究所において音楽療法の実践研修の場を提供し、後進の育成に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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