内容説明
現代社会において、監視すること/監視されることは、もはや日常生活のなかで自明な出来事となっている。監視の両義性、再身体化、ポストモダニティという三つの視点からライアンの理論を解読。「まなざし」の根源的な両義性から近代が抱え込んだアポリアをときほぐす。
目次
序章 問題としての監視社会
第1章 「監視社会」の発見
第2章 ライアン『監視社会』の登場
第3章 「監視の両義性」テーゼ
第4章 「再身体化」の射程
第5章 ポストモダニティと倫理
終章 監視社会を問う地平
付論 後期近代における監視社会と個人化
著者等紹介
野尻洋平[ノジリヨウヘイ]
1980年神奈川県川崎市川崎区生まれ。2004年立教大学社会学部社会学科卒業。2007年立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程前期課程修了。2013年立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程退学。立教大学社会学部プログラム・コーディネーターなどを経て、名古屋学院大学現代社会学部講師、博士(社会学)、専門社会調査士。専攻は社会学、監視社会論、メディア論、消費社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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