内容説明
自然法論・同意論・抵抗権論・政治的責務論、今、甦るジョン・ロック。『統治二論』とは何だったのか。『統治二論』が理論的に構築された著作であり、神学の書ではなくあくまでも世俗的な、人間の学としての倫理学の書であることを証明する。ロック倫理学の現代的意義を高らかに宣言する!
目次
第1部 ロック倫理学の基礎(自然状態における人間;自然状態の実相;自然法と道徳)
第2部 ロック倫理学の解明(同意論―現実的同意論としてのロック同意論;同意の表明の仕方―明示の同意と暗黙の同意;抵抗権論―統治と社会の区別について)
第3部 ロック倫理学の現代的意義(ヒュームのロック批判の検討;正義の自然的義務について)
著者等紹介
小城拓理[コジョウタクミチ]
1978年大阪府出身。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、愛知学院大学総合政策学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。