内容説明
宗教信仰を正しく導く哲学の役割―聖職者たちが説く信仰に対し、その根拠の正当性を問いただした「世俗哲学者」たち。理性的・合理的な観点から宗教を批判した著作を論じたL.W.ベックの書、待望の翻訳。
目次
第1章 世俗哲学とは何か?
第2章 世俗哲学者たちの一族
第3章 スピノザ
第4章 ヒューム
第5章 カント
第6章 ニーチェ
第7章 ジェイムズ
第8章 サンタヤナ
著者等紹介
ベック,ルイス・ホワイト[ベック,ルイスホワイト] [Beck,Lewis White]
1913‐1997。ロチェスター大学教授。全米7大学で兼任講師
藤田昇吾[フジタショウゴ]
1939年生れ。1972年京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。大阪教育大学名誉教授、元大阪総合保育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
ジェイムズやサンタヤナも扱う興味深い思想史。「スピノザは1632年アムステルダムで生れた。彼の家族は16世紀の終り頃ポルトガルから、その地での宗教的迫害を遁れるために移住してきた。…ユダヤ人共同社会は…キリスト教多数派の異邦人と感じ…彼らは前住地の抑圧者から悪い教示を得ていたので、彼ら自身の異端審問を始めた。スピノザが24歳で…シナゴーグの前へ連れていかれた。…正式に破門され…ところが、スピノザは最も穏健なキリスト教徒のグループに受け入れられた。彼ら自身も喧操で抑圧的な教会主義を投げ棄てた人々であった」2024/03/07
このこねこ@年間500冊の乱読家
3
⭐⭐ うがぁ難書…… カントやニーチェは多少前知識があったのにも関わらずさっぱりわからんかった…… 神は果たしているのか、いないのか。 いつの世も難しい議題なのですね。2020/03/11
-
- 和書
- どうして・・・・・・?