内容説明
急速な経済発展と国民の生活水準の上昇により食糧需要が増大している中国にとって、食糧安全保障は喫緊の課題である。本書では、中国の食糧生産、流通システムの整備、市場コントロール、飼料・エネルギーへの先端バイオ技術の応用、農業の海外進出、そして日本をはじめ各国の食糧戦略を分析し、農業・畜産・水産などあらゆる分野で国を挙げ、持続可能な食糧安全保障システム構築を目指す中国の全体像に迫る。
目次
第1部 全体的報告(高所得国へ変貌を遂げる中国の食糧安全戦略と政策;2030年の中国における食糧需給予測;世界の食糧需給と中国食糧貿易の発展動向)
第2部 中国におけるとうもろこし産業の現状と発展動向(中国におけるとうもろこしの需給状況と発展動向;中国におけるとうもろこし加工産業の状況と政策に対する評価;吉林省におけるとうもろこし産業発展のケーススタディー)
第3部 海外農業における発展潜在力と投資戦略(ラテンアメリカ地域における農業開発の潜在力と投資戦略;ロシアにおける農業開発の潜在力と投資戦略;中央アジア諸国における農業開発の潜在力と投資戦略;アフリカにおける農業開発の潜在力と投資戦略)
第4部 中国農業における海外進出研究(中国農業における海外進出戦略と政策;中国漁業における海外進出のケーススタディー;中国の酪農・乳業における海外進出のケーススタディー;中糧集団における海外進出のケーススタディー;日本・韓国・サウジアラビアにおける農業の海外進出の経験と示唆)
著者等紹介
韓俊[カンシュン]
国務院発展研究センター研究員、中国農業部副大臣
安同信[アンドウシン]
1968年生まれ。中国済南大学商学部教授、中国山東省資本市場創新発展合同創新センター研究員、中国山東龍山グリーン経済研究センター研究員、経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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